苛立ち
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「おい⚫︎⚫︎」
出発した君麻呂の後を追おうとすると、声をかけられ足が止まる。
「はい…」
「何だよソレ」
左近の視線の先には先程もらった山茶花があった。
「あ…これは君麻呂さんから貰って…」
しどろもどろになりながら話す。
嬉しそうにはにかむ⚫︎⚫︎の様子に、なぜか苛々した。
「…花なんかで浮かれてんじゃねーよ」
無理矢理むしり取る。
「あっ…」
取り返そうと咄嗟に手を伸ばしたが払われた。
距離を詰められて怯む。
(怖い…)
左近に真っ直ぐ見られると逃げ出したくなる。
「あのっ…ごめんなさい…」
強引に横をすり抜けて急いで皆の後を追った。
「ちっ…」
左近の舌打ちが響いた。
