二人だけの昔話(1)
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「なーなー!カカシ先生ってばよー」
夜のテントでナルトの声が響く。
眠りにつこうとするカカシを無遠慮に揺すっていた。
「なんだナルト…明日も早いから寝なさい」
カカシが目を瞑ったまま気怠そうに言う。
「寝れねーってばよ…何かお話でもしてくれよー」
「んー…そうだなぁ…」
『かちかち山』
昔々 あるところに。
畑で悪さをする⚫︎⚫︎と言うタヌキがおりました。
ーーーーー
「ん…?」
ナルトは聞き慣れた人物に違和感を覚えた。
そのままカカシの話は続いて行く。
ある日、おじいさんはその⚫︎⚫︎タヌキを捕まえました。
「いつも畑をめちゃめちゃにしおって」
怒るおじいさんに、しくしく泣き出します。
「もうしないよー…」
「それなら、今回は許してあげよう」
おじいさんは縄をほどいてやりました。
すると、
「へっへーん、嘘泣きだよ!」
⚫︎⚫︎タヌキはぴょーんと飛び上がり、逃げていきました。
おじいさんが困っている所に、カカシウサギがやってきました。
「俺がこらしめてやる」
ーーーーー
「んん…!?」
またまたおかしなことになっている。
ナルトの反応も無視して、物語は紡がれる。
カカシウサギは薪を背負って、峠で⚫︎⚫︎タヌキを待ち伏せしました。
「あれ、カカシ。たくさん薪を待ってるのね」
「欲しいなら半分あげようか?」
⚫︎⚫︎タヌキは喜んで背負いました。
カカシは⚫︎⚫︎の後ろで、火打石を打ちました。
カチ、カチ、カチッ。
「ねぇ、さっきからカチカチ言うのは何の音?」
「かちかち山のかちかち鳥が泣いてるんだよ」
⚫︎⚫︎タヌキの薪が燃え始めました。
ボウ、ボウ、ボウ…
「このボウボウ言うのは何の音?」
「ボウボウ山のボウボウ鳥が泣いてる音だよ」
「きゃっ!」
⚫︎⚫︎タヌキは軽い火傷を負いました。
「これは大変…」
カカシウサギは知らないふりをして言いました。
「薬を持っているから塗ってあげる」
「ありがとう…。背中に塗ってくれる?」
カカシウサギはよく効く薬を塗りました。
「んっ…カカシ…染みるっ」
「良い薬は丁寧に塗らないとね」
カカシウサギはしれっと言いました。
背中を優しく撫でたり、指でなぞったり…とてもとても丁寧です。
ーーーーー
「…エロうさぎだってばよ」
冷ややかな視線でカカシを見る。
何も気にせずカカシは続ける。
「はぁっ…なんだか身体が熱い…」
「効いてきた証拠だね」
カカシウサギは⚫︎⚫︎タヌキの耳元で囁きます。
「もっと効き目のあることする…?」
「っ…」
⚫︎⚫︎ウサギは涙目で頷きました。
ーーーーー
「っだー!おかしいってばよ!俺の知ってる昔話じゃない!」
ナルトが怒り出す。
「さて、ここは子どもには割愛してと…」
カカシウサギは聞きました。
「もう悪さはしないか?」
⚫︎⚫︎タヌキは荒い息で答えます。
「はぁっ…もうしません…」
それ以来、⚫︎⚫︎タヌキは心を入れ替え、すっかり悪さをしなくなり、カカシウサギと幸せに暮らしましたとさ。
めでたしめでたし。
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「…聞かなきゃよかった」
口を尖らせてナルトが言う。
「そうかー?」
昔話も悪くないな、と念願叶って嬉しそうなカカシだった。
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