盲目の光
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「こんにちは…」
私も声のする方に挨拶をした。
「えー?誰この子ー?」
年上の女性だろうか。
嫌悪感が混じった声だ。
「ちょっと待っててね」
スケアが優しく囁くと、なにやら店員と話しだした。
何屋なのかも分からないし、歩き回るのも怖くて立ち尽くしていた。
「仕方ないなぁ…」
女性とスケアの声がする。
「ありがとう」
「ほら、こっち来て」
引かれる手が女性に変わった。
強引に連れて行かれ、椅子に座らされた。
「動かないでよー」
気怠そうに髪の毛を触られる。
髪を結ってくれている雰囲気だった。
じっとしていたら急に近くでスケアの声がした。
「これがいいな。付けてくれる?」
「はーい」
纏まったらしい髪に何かが刺さる。
(かんざし…?)
私は簪屋にいたのか。
「うん、可愛い」
スケアが満足そうに言った。
「はい、おしまいだよー」
肩をポンポンと叩かれた。
「ありがとね」
スケアが店員に言う。
「もう、今度埋め合わせしてよー」
「はいはい」
店を後にした後、そっと髪に触れた。
やはり簪が刺さっていて、髪がキレイに纏まっていた。
スケアに遠慮がちに言う。
「あの…この簪、お支払いします…」
「え?いらないよ」
「…でもっ」
「一緒に外出してくれたからさ。プレゼント」
「ありがとうございます…」
姉以外から貰うのは初めてだった。
嬉しくてもう一度簪に触れる。
小ぶりな花の形の簪だった。
