熱を引き継いで
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「カカシ?入るね」
小声で断りを入れてからドアを開けた。
過去に皆で数回だけ押しかけたことがあるカカシの家は、なんだか懐かしかった。
部屋の中を見回すと、ベッドにカカシの姿があった。
「カカシ…?」
声をかけても反応がない様子を見ると、どうやら寝ているようだ。
辺りには飲料水のゴミが散らかっている。
数日前の私の風邪が見事にうつったらしい。
昨日から寝込んでいると聞いたのは、任務終わりの待機所でのことだった。
(悪いことしちゃったな…)
家で作ってきた粥とスープをキッチンで温め直し、食器によそる。
カットした果物も何種類か盛り付け、近くのテーブルに置いた。
静まり返った部屋で、カカシが起きるのを待つ。
(よく眠ってる…)
暫くそのまま待っていたが起きる気配もないので、置き手紙を書いていくことにした。
カカシへ
風邪うつしちゃってごめん。
早くよくなってね。 ⚫︎⚫︎
最後に寝顔を見ようと近づく。
綺麗な顔に思わず見惚れてしまう。
「…カカシ、お大事に」
優しく呟いて踵を返せば、突然腕を掴まれた。
「…それだけ?」
驚いて問い返す。
「っ…びっくりした…起きてたの?」
「…待ってたんだけど」
「ぇっ…あぁ、ご飯できてるよ。食べる?」
「違うでしょ」
腕を強く引かれて体勢が崩れた。
思わずベッドに手を付く。
「そうじゃなくてさ…」
至近距離で見つめられれば顔が赤くなる。
カカシと唇が重なった。
一瞬何が起こったのか分からなかった。
慌てて顔を離す。
「逃げるなよ」
カカシが離れようとする⚫︎⚫︎の後頭部を強引に押さえ、顎に手を添えた。
「んんっ…!」
少しだけ開いた口をこじ開けるように、舌が深く侵入する。
思わず声が漏れた。
「っ…ふっ…」
舌を絡ませ吸い上げるように舐められれば、淫らな水音がいやらしく耳に届く。
「⚫︎⚫︎…」
唇が離れると、愛おしそうに名前を呼ぶ。
ゆっくり下へと滑らせたカカシの指と⚫︎⚫︎の指が自然と重なる。
指を1本1本確かめるように、カカシの指が触れた。
「まって…これ以上は熱が…」
上がっちゃうから…と苦しそうに伝えるとカカシが問題ないと言う。
「もうとっくに下がってるよ」
いつの間にかカカシに組み敷かれ、布団の上にいた。
「ねぇ、オレのこと好きでしょ」
「っ…!」
心を見透かされて動揺すれば、満足そうにカカシが笑った。
「両思いだ」
首元にカカシの唇が触れる。
一瞬痛みが走った。
「俺のだって証拠、見せつけようね」
慌てて痛みの走った箇所を押さえる。
見ることはできないが、言い訳のできない跡が残っているのだろう。
「愛してるよ⚫︎⚫︎」
上機嫌になったカカシが言う。
「さ、この続きは後にして冷めないうちにご飯いただこうか」
⚫︎⚫︎の手を引き起き上がると、足取り軽やかにテーブルへと連れて行く。
「…」
強引な恋愛の始まり方に唖然とする。
めまいがする感覚を、少しだけ心地良いと感じながらカカシの手中に収まる⚫︎⚫︎だった。
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