至福の時間
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久しぶりの休日デート。
買い物をしながら⚫︎⚫︎と街中を歩く。
「ねぇカカシ!見てみて!」
ふと、⚫︎⚫︎が指さす方を見れば、“耳かき専門的”とピンクの可愛らしい字体で書かれた看板があった。
耳かきを数種類使いこなし、風呂上がりを至福の時間としている彼女が惹かれるのは分かる。
でもきっと、そういう純粋なお店じゃない。
こういうことには無知な彼女にため息が出る。
「⚫︎⚫︎、きっとここは女性はダメじゃないかな」
「え?なんで?大丈夫みたいだよ」
指さす箇所を見れば、小さく男性も女性もOK♡と記されていた。
(おいおい…)
余計に行きたくない。
「ねぇ行こうよー!お願い!」
こうなると手強いことは知っている。
今断れば、いつか1人で行ってしまうのも目に見えていた。
「ハァ…いいけど、オレの言うことちゃんと聞いてね」
「やった!ありがとう!」
嬉しそうにはしゃぐ⚫︎⚫︎と一緒に来店した。
「いらっしゃいませ」
薄暗い店内の受付では、施術着に着替えた若いスタッフがにこやかに対応してくれた。
「何分コースにされますか?」
「一番短いやつで」
淡々とカカシが言う。
「では、お客様は私が担当いたしますね。お連れ様は彼が」
そう言われた方の男を見れば、いかにも女ウケしそうな男だ。
爽やかな笑顔を向けている。
こんなやつに⚫︎⚫︎を触らせるのかと思うと虫唾が走った。
「逆でお願いします」
「えっ…お客様、それはちょっと…」
「お願いします」
にこやかに圧力をかければ、スタッフがたじろぐ。
「…わかりました」
女性スタッフは少し残念そうに⚫︎⚫︎を個室へと案内した。
「では、お客様はこちらへ」
男性のスタッフに連れられて個室に入る。
室内はさらに薄暗く、甘いお香の香りが充満していた。
「準備できましたのでどうぞ」
言われた方を見れば、施術台に腰掛けたスタッフが膝にタオルを敷いて待っている。
「…あぁ、オレはいいよ」
大体の雰囲気はわかった。
「テキトーに話しができれば十分」
「…わかりました」
「ちなみに抜きは?」
「…ありですよ。本番だけNGです」
「そうだろうね」
包み隠さず教えてくれるスタッフには好感が持てたが、⚫︎⚫︎がコイツに触られて感じたらと考えるだけで吐き気がした。
「なんでこんな街中に構えるかな…」
繁華街でひっそりとやってほしいものだ。
「君に言っても仕方ないんだろうけど」
「…オーナーに伝えておきます」
「ぜひそうして」
何とも気まずい時間を男性スタッフは過ごすことになった。
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施術が終わると受付の場所で⚫︎⚫︎と合流した。
「あー!気持ちよかったー!」
健全に耳かきをしてもらったんだろう。
うっとりとした表情で、カカシはどうだった?と聞かれる。
「良かったよ」
息を吐くように嘘をつく。
「付き合ってもらったし、ここは私が」
ニコニコの⚫︎⚫︎が会計を済ます。
「お姉さんありがとね!」
店を出る⚫︎⚫︎の背中を見送って、カカシがテーブルに多めのお金を置く。
「オーナーに伝えるの忘れないでね」
そう言って笑顔を向ける。
(社交辞令じゃ困るんだよ)
男性スタッフは引き攣った表情でハイとこたえた。
「カカシ、付き合ってくれてありがとう」
嬉しそうに言う⚫︎⚫︎に確認する。
「また来たい?」
「うん!」
即答だ。
「いいけど…オレと一緒のときにしてね」
「へー。カカシも好きになった?」
「まぁね」
「よかった。また一緒に来ようね」
嬉しそうな⚫︎⚫︎と話しながら、早く移転してくれと願うカカシだった。
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