非常口
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「えっと…あれ…?」
数日後の事だった。
オレは資料室で一人おろおろしている⚫︎⚫︎を見つけた。
「何を探している」
「あ…!我愛羅君…えっと…」
⚫︎⚫︎の手元を見れば雲隠れの本が山積みだ。
「その…十年前の資料を…」
⚫︎⚫︎はしどろもどろになりながら伝える。
「…ついて来い」
資料棚から何冊か抜き取り、我愛羅は無言で⚫︎⚫︎に差し出した。
「えっ…あっ……ありがとう!」
「別に礼などいらない」
そう淡々と言うと、背を向けて歩き出す。
(我愛羅君の事皆んな怖がるけど、こんなに優しいのに…)
他の人にも良さを知って欲しい反面、自分だけが知っている事に優越感と罪悪感を感じた。
(こんな私に好かれても困るよね…)
密かな想いはそっとしまって背中を見送る。
「⚫︎⚫︎?」
数秒後、⚫︎⚫︎と我愛羅の耳に男の声が届く。
「あっ…お疲れさまです…!」
⚫︎⚫︎は自分に向けられた挨拶に、素早く反応して返す。
「お疲れー。何してんの?」
「えっと…来週の任務の資料を…」
「へー。見つかった?」
「う、うん!我愛羅君のおかげで…」
「おお、良かったじゃん」
「うん…!」
会話から推測するに⚫︎⚫︎より年上なのだろう。
オレの記憶に残っていない男を今更覚えるつもりもないが、⚫︎⚫︎が嬉しそうにはにかむのが分かった。
その笑顔に男も顔を綻ばせている。
(………)
二人の会話が面白くないと感じたのは何故か。
我愛羅はまだ気付いていなかった。
