子守唄を聴かせて
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最後の依頼も突然だった。
赤子の家族が親戚のいる田舎へ越すらしい。
引越し準備が大詰めなので、1日預かってほしいとの依頼だった。
「もうお別れなんだね」
⚫︎⚫︎は背中の赤子に語りかける。
市場の帰り道、普段なら真っ直ぐ帰るのだが今日は遠回りして帰った。
なぜか珍しくカカシと会わない。
会っていた方が珍しいのに、いなければいないで気になってしまう。
(お別れの挨拶に行くか)
なんだかんだ世話にもなったので、ゆっくりカカシの家へと歩を進めた。
ーーーーーーー
ドアをノックするが反応がない。
留守かと思い踵を返した瞬間、ドアが開いた。
「⚫︎⚫︎か。上がって」
腰にタオルが巻かれているだけで、カカシの上半身は裸だ。
髪からはポタポタと雫が落ち、身体からは湯気が出ている。
(お風呂に入ってたのね)
悪いことをしたなと思いながらも、急いで出てもらったのに断るのも失礼だ。
促されるまま部屋に入った。
「タイミング悪かったね、ごめん」
「いいよ、ちょっと待ってて」
「うん」
おくるみを広げて赤子を下ろす。
しばらくすると、身支度を整えたカカシが温かいお茶を持ってきてくれた。
「どうぞ」
「ありがとう」
赤子をみていると、出会った頃よりも活発に身体が動いていて成長を感じる。
「この子、引越しちゃうんだって」
⚫︎⚫︎がぽつりと呟く。
「そうか」
カカシが静かにこたえる。
「…淋しいな」
素直に感情を出す⚫︎⚫︎にカカシは驚く。
「驚いた、えらい素直じゃない⚫︎⚫︎。」
「…悪かったわね。らしくないわよ、どうせ」
口を尖らせ⚫︎⚫︎が言う。
「いや…すごく可愛い」
嬉しそうにカカシは⚫︎⚫︎を抱き寄せた。
ーーーーーーー
夕方、任務が終了した。
見送りに初めてカカシも同行した。
まさかカカシが一緒に子守をしていたとは知らなかったのだろう。
母親はキャーキャー言い、父親の視線を見れば呆れているのがわかる。
何度も握手をしてもらい、嬉しそうに母親は帰っていった。
幸せそうな家族の後ろ姿を見送り、⚫︎⚫︎は言う。
「ねぇカカシ?」
「んー?」
「未来に期待するのはやっぱり怖い…。でもね、カカシとなら先に進んでみたいかも」
⚫︎⚫︎はそっとカカシに半身を預ける。
「それって…」
「…カカシとの赤ちゃん、ほしいな」
そう言って真っ直ぐカカシの顔を見つめれば、“オレもだよ”とキスが沢山降ってきた。
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