子守唄を聴かせて
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「よいしょっ」
弾みをつけて赤子を背負う。
数ヶ月前に任務で負傷し、リハビリ中の⚫︎⚫︎が引き受けたのは生後6ヶ月の子守りだ。
赤子なのだが眉が濃いからか、凛々しい顔立ちをしている。
「重たい…」
体重も中々なもので、背負えばズシリと重みが伝わる。
さて、買い物にでも行くか。
「いい天気だねー」
背中の子に話しかけながら、のんびりと八百屋に向かった。
依頼主によるとまだ離乳食は始めていないそうなので、自分の買い物だけ済ませた。
帰り道、見知った顔に会う。
「カカシー。おつかれ」
手を振るが反応がない。
「おーい」
もう一度声をかければ、私の背中に視点を合わせて小さく呟く。
「オレの子…?いつの間に…」
そんなわけがない。
「…馬鹿じゃないの」
「いや、きっとあの熱い夜の子だ…!」
わざとらしく口をおさえる仕草に、呆れて溜め息が出た。
「じゃあね」
「冗談だって、今任務終わったとこなのよ。着いてっていーい?」
カカシが一緒で楽になるとは思えない…。
だが、断ってもしつこそうなのでしぶしぶ承諾することにした。
帰宅して昼飯を手早く済ませると、泣き出した赤子にミルクをあげた。
幸せそうに飲みながらうとうとしていたが、飲み終わるとまた泣き始めてしまう。
温かな日差しが差し込む窓辺で、⚫︎⚫︎は赤子を抱っこして子守唄を歌っていた。
そんな背中をイスに座って、穏やかな気持ちでカカシは見つめる。
深く寝たのを見計らってそっと布団におろした。
凛々しくとも寝顔は愛らしくて微笑んでしまう。
じっと赤子を見つめる⚫︎⚫︎を見て、カカシが言う。
「やっぱり欲しい?」
「なにが?」
「オレの子」
その言葉に⚫︎⚫︎は目を丸くする。
「オレはまだ、オレだけの⚫︎⚫︎でいて欲しいけどね」
そう言ってカカシはニッコリ笑う。
考えたこともなかった。
いつ任務で死ぬやもわからない。
いつからか、未来のことを考えない癖がついていた。
「私は…」
そう呟いて言葉に詰まる。
(どうしたいんだろう)
黙ってしまった⚫︎⚫︎を見て、カカシが続ける。
「子どもが産まれても、オレが1番好きなのは⚫︎⚫︎だよ」
きっと、冗談で言っているんじゃないんだろう。
「…考えとくね」
そう言って視線を落として赤子を見ると、そわそわしだしたのでお腹を優しくさすり世話に集中した。
カカシも愛読書を広げて読み出す。
赤子が目覚めた夕方、母親が引き取りに現れて無事に任務を終えた。
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