駆け引きを貴方と
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「ありがとう…じゃあね」
素っ気なく別れようとする⚫︎⚫︎の後を、オレも一定の間隔で追った。
「ねぇ…ついてこないで欲しいんだけど」
「オレも同じ帰り道なの知ってるでしょ」
「…別の道もあるじゃない」
⚫︎⚫︎が溜め息をついた。
オレを説得するよりも、自分がその道を選ぶ方が早いと思ったのだろう。
路地裏に入って行くのでオレは更に後を追う。
その気配に気付いた⚫︎⚫︎が、荒々しく振り向きながら言った。
「カカシ、あのねぇっ「⚫︎⚫︎…悪かった。あの子にも謝ったよ」
「……どういう事?抱いたんでしょ?」
「抱くわけないでしょ。⚫︎⚫︎に可愛く妬いて欲しかっただけ」
そんな手で触れられないでしょ、と困った顔でオレは言った。
「⚫︎⚫︎ほど嫉妬されないの初めてでさ、からかい過ぎた」
「………」
しばしの無言の後、戸惑いながら⚫︎⚫︎が言う。
「だって…そういうの嫌いだと思ってるから…。駆け引きなんて飽き飽きだと……」
「んー…まぁ面倒だけど」
(ほらね……)
⚫︎⚫︎は心の中で思う。
「でも、オレで動揺する⚫︎⚫︎が見たい」
「…矛盾してるよ」
「今自覚した。面倒臭いみたいねオレ」
オレは頬を掻く。
「でも⚫︎⚫︎となら、面倒な駆け引きもしたいんだよ」
「そんな……」
口をへの字に曲げている様子が可愛くて抱きしめた。
「次は泣いて縋ってよ」
「……しないよ、バカ」
「えー…どれだけ嫉妬しても大丈夫なのに。もう⚫︎⚫︎以外の愛し方なんて忘れたから」
「……カカシと付き合ってると心が擦り切れそう」
ニコニコしているカカシに、⚫︎⚫︎が好む退屈すぎるくらいの平穏は訪れないのだと知った。
一人になりたくて歩き出す。
「⚫︎⚫︎ー」
⚫︎⚫︎の否定しない優しさに愛を知る。
その後をまたオレは嬉しく追った。
ーーーーーーfinーーーーーー
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