駆け引きを貴方と
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
アパートが近付くと立ち止まり、お礼を伝えた。
「送ってくれてありがとう。もう近いから、ここで大丈夫だよ」
「そんな事言わないでよ、玄関まで送るよ」
「え…いいよ」
「心配だからさ、送らせてよ」
「うんー…」
部屋の場所を知られるのは嫌だったが、男一人なら追々面倒な事になっても対処できる。
「ほら、行こう」
男は隣り合う手を絡ませた。
「………」
触れ合った手を静かに見る。
思えばカカシとは手を繋いた事もなかった。
(男の人の手だ……)
ゴツゴツと大きく、私より忍具を扱いやすそうで羨ましかった。
特に意識した訳でもないのに、経験値の少なさが露呈して触れている手が熱くなる。
今更振り解くのも失礼な気がして、そのまま歩き出した。
流されてしまう自分に嫌気がさすが、こんな性格だからこそ忍である事が御守りのようで有り難かった。
ヒールの音を鳴らしながら外階段を上がり、二階の家へ向かう。
廊下の明かりの下で、本を開いている人物が視界に入った。
「………」
視線だけ合わせるカカシに、⚫︎⚫︎も無言でいた。
気まずさから隣の男に声を掛ける。
「…ねぇ、美味しいお酒があるの。飲まない?」
「え…いいの?嬉しいな」
男の手を引いてカカシの横をすり抜け、カギを回す。
「何してるの」
「………」
「……男を家にあげるってどういう意味か知ってる?」
不穏な空気の中男は言う。
「彼女が良いなら別に「悪いね、取り込み中」
力を加減する優しさは持ち合わせてなく、気絶した男を乱暴に横たえた。
「何してっ…」
男を庇うような態度の⚫︎⚫︎に苛ついた。
「オレはダメでコイツは良いって事?」
「……自分に優しくしてくれる人を選ぶでしょ」
「優しくないだろ、こんな下心しかない奴」
「………」
⚫︎⚫︎の手に被せてドアを開ける。
そのまま玄関の中へ身体を押し込んだ。
