心の痛み
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
厳しい冬がやっと終わった。
色が恋しかった時期を経て、道端の草花ですら美しく感じる。
「あ!この花…よく蜜を吸ったよね」
懐かしいと駆け寄り指をさす。
「…そんな昔の事もう忘れましたよ。⚫︎⚫︎、先を急ぎます」
「えー…ハイハイ」
イタチの代わりに珍しく鬼鮫と共に任務へ出向いた。
無事に終わった帰り道。
(もうアジトに帰るだけだけなのにな…)
せっかくの水入らずなのだから、もっと恋人らしい甘い会話をしたいと頬を膨らます。
「あ……」
⚫︎⚫︎は短く呟いた。
竹藪を抜けると、少し離れた山の麓に桃色の花が咲いている。
見事な桜の木々だった。
なだらかな麓の傾斜に沿うように、数十本の桜が暖かい色を見せる。
(綺麗だなぁ……)
先程注意された手前、心の中で噛み締めていた。
「…少しだけなら、いいですよ」
「え?」
思いもよらない鬼鮫の言葉に耳を疑う。
「見たいのでしょう?」
「っ……うん!」
⚫︎⚫︎は満面の笑みで微笑んだ。
1/2ページ
