追い風に乗って
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家のドアへ入るや否や、オレが腰へ回した手を振り解こうとする。
「カカシっ…!私帰るから」
⚫︎⚫︎は拒む。
「んー?よく聞こえない」
口布を下ろしながら微笑んで言う。
「あの日は久しぶりだった?」
「……」
キスの事だと知って赤くなる。
「図星だ?可愛かったよ」
⚫︎⚫︎の後頭部を支えると浅く口付ける。
驚いた⚫︎⚫︎がオレの胸を強く叩いた。
「痛いなぁ…」
腕を引くとベッドへ引き摺り込む。
「ちょっとっ!」
「旦那はいっぱい愛してくれた?」
「………」
「やっぱりいい。聞きたくないや」
(オレには勝てないだろうし)
一日中曇り空が続いた今日は、早めの夜が訪れようと室内を薄暗く包んでいた。
