追い風に乗って
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⚫︎⚫︎の気持ちが揺らぎ始めた好機を、オレが逃す手はない。
今後の発展を望む紅やお節介な親友は有り難かった。
二人の協力が増え出すと、⚫︎⚫︎が得意とする前線の任務が入り出す。
娘の世話を紅達ができない日は、遊び相手として歳の近いくノ一を接触させた。
母親に似て社交的な娘は環境の変化に適応し、淋しさを紛らわせる方法を知った。
ある夜。
ベッドで寝つこうとしていると、天井を見つめる娘が口を開いた。
「ママ。お仕事楽しい?」
「…うん、楽しいよ。やっぱり淋しい?」
「ううん、もう慣れたよ」
「………」
慣れたという言葉に罪悪感を感じた。
賢い娘は先回りして言う。
「ママ、違うよ?淋しさに慣れたんじゃない」
「え?」
「広い世界に慣れたの。だから安心して」
「………」
「ママ。結婚してもいいよ」
唐突な話題が続くので、驚いて娘の方を見る。
「どうしたの急に?しないよ?」
「いいよ、私」
「え…?」
暗がりに目を凝らすと、娘は⚫︎⚫︎に微笑んでいた。
「紅さんもカカシさんなら大丈夫だって言ってた」
「ちょっと待って…カカシとなんて一言も…」
「私もそう思うよ、ママ」
「………」
「お休み」
「お休み……」
⚫︎⚫︎は暗闇の中、静かな天井をただ見つめていた。
