追い風に乗って
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「ねえ、ここお店だから…」
じりじりと間を詰めれば、真面目な⚫︎⚫︎は言う。
「だからイイんじゃないの」
「全然良くないっ…」
言葉はキツいが全身で嫌悪している訳じゃない。
オレは微笑んで言った。
「ねぇ⚫︎⚫︎。このままじゃオレ、違う女と結婚しちゃうかもよ」
「え……?」
視線を泳がせて考えを巡らす。
ほどなくして⚫︎⚫︎は告げる。
「それは…別にいいんじゃないの?」
その肯定が気に入らなかった。
「離婚する為の結婚でも?」
「なんて事言って……「同じ立場になれば考えてくれるんでしょ?」
オレは続ける。
「⚫︎⚫︎がオレを見てくれるまで繰り返してみようかな」
「あのねぇカカシ…そんな事して良い訳「ここまで口説いても伝わらない?」
「………」
⚫︎⚫︎は静かにグラスの影に視線を落とした。
「カカシ…もう私だけの話じゃないの。娘が嫌がる事はしたくない」
そう呟いた。
「オレは⚫︎⚫︎だけの気持ちを知りたいんだけど。じゃあ子どもが納得すれば良いって事?」
「納得って………」
言い淀む彼女は否定しない。
「そう……オレにもチャンスがありそうで良かった」
待っててね、と言えば⚫︎⚫︎は困惑した表情でオレを見た。
