追い風に乗って
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「協力させてもらうわね」
翌日。
紅とアスマは待機所でオレを捕まえると楽しそうに言った。
躊躇いながらオレは返す。
「紅…身重なんでしょ?大人しくしてなよ」
「平気よー。それに、こんな面白い話に参加しない訳がないでしょ」
テンポ良く発する言葉から、嬉々としているのが伝わる。
「それで、カカシの空いてる日は?」
強引に話は進んでいこうとしていた。
「あのねぇ、まだオレ何も言ってないんだけど…」
「あら、何よ今更。特定の彼女を作らなくなったのも、⚫︎⚫︎が結婚してからじゃないの」
絶好のチャンスでしょ?と呆れた表情だ。
否定はできないが、冷静さを欠く行動は性に合わない。
紅が諦めてくれないかと、軽はずみに口にする。
「…⚫︎⚫︎が振り向いたら満足しちゃうかもよ」
自分で言いながらそんな訳がないだろうと苛立つ。
しかしそのくらい、この気持ちをありがちな言葉で分類するのが怖かった。
「大丈夫よ。その時は殺してあげる」
「………」
殺伐とした空気をアスマが引き取る。
「二人とも落ち着け…。まぁ⚫︎⚫︎の結婚報告後、カカシが腑抜けたのはオレも知ってるさ」
「腑抜けって…酷い言われようだね、オレ…」
「事実だろう?距離もわざとらしいくらい取ってたしな」
「………」
紅はバカね、と息を吐きながら言った。
「私がフォローするんだから、早くくっついちゃいなさいよ」
眉間に皺が寄る。
「…なんだか二人とも楽しんでない?」
「あら、分かる?」
否定を一切せずニヤニヤする紅の顔に、昨日のアスマの表情が重なる。
(似たもの同士だな……)
しぶしぶ任務の入っていない日を伝えると、紅はメモした紙をヒラヒラ宙に泳がせながら言う。
「じゃあ、日を決めて連絡するから。⚫︎⚫︎と行く良いお店探しておいてね」
足取り軽やかに去って行く。
進んでいく展開にオレだけが置いていかれている気がした。
