追い風に乗って
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「カカシ、協力するわ」
翌日。
アスマを引き連れた紅は、オレを捕まえて楽しそうにそう言った。
「紅、身重でしょ…ムリしなくても「まだまだ平気よ。それに、こんなに面白い話に乗らない訳ないでしょ」
嬉々としているのが全身から伝わる。
「カカシの空いてる日はどこ?」
食い気味に先へ先へと進めていく。
「まだオレ何も言ってないんだけど…」
「あら、毎日考えているのならそれは恋でしょ」
目を丸くして断言する。
「振り向いたら満足しちゃうかもよ」
この気持ちを分類するのが怖かった。
「そんな事したら私が殺すわ」
「………」
「まぁまぁ二人とも。カカシが⚫︎⚫︎の結婚式後、腑抜けてた様子をオレは近くで見たから分かるよ」
「腑抜けたって…」
「距離もわざと取ってただろう」
「………」
紅はバカね、と息を吐きながら言った。
「…なんだか二人とも楽しんでない?」
「あら、分かる?」
否定を一切せずニヤニヤする紅の顔と、昨日のアスマの表情が重なる。
(似たもの同士だな……)
任務の入っていない日を伝えると、紅は紙に記した。
書き終えた紙をヒラヒラ泳がせながら言う。
「じゃあ、日が決まったら連絡するから。⚫︎⚫︎と行く良いお店探しておいてね」
任せなさーい、と足取り軽やかに去って行く。
進んでいく展開にオレだけが置いていかれている気がした。
