追い風に乗って
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公園で会ったあの日から数週間が経った。
⚫︎⚫︎に子どもが生まれてからは、任務で顔を合わせる事はほぼなかった。
それなのに、公園を通るたびに期待して探す自分がいた。
(元夫と別れて数年か…)
任務中も手持ち無沙汰になると考えてしまう。
一度意識し出すとどうにも気になる性分らしい。
オレは今まで耳を塞いでいた情報を集め始めた。
⚫︎⚫︎が身籠ってからの結婚だった事。
5つ歳上の元夫は、もう新しい家庭を築いている事。
詮索する程、なぜか心は落ち着かなかった。
「カカシ。何か悩みでもあるのか?」
任務の報告で鉢合わせたアスマは唐突に言った。
お節介な親友だ。
急に核心をつかれて平然を装った。
「何でもないよ」
「そうか?…まぁ、話したくなければいいけどな」
「………」
それ以上アスマは詮索しない。
長い付き合いだ。
そう言われれば、オレが話し出す事も知っていた。
「⚫︎⚫︎と久しぶりに会ったよ。相変わらず変わってなくてね」
「へぇ……」
「まぁ…それだけだよ」
分かりやすくニヤニヤするアスマを睨む。
「それだけじゃないだろ?」
「……」
「なぁカカシ。オレも言っておきたい事があるんだが…」
そう切り出したアスマの話を聞き終えて、オレは目を見開く。
「あぁ……驚いたよ、アスマが父親か……」
「…まぁな」
気恥ずかしそうに笑う親友に、オレは微笑む。
「おめでとう」
「…ありがとう」
それでだな…と話し出したアスマの提案をオレは静かに聞いていた。
「どうだ?お互い悪い話じゃないだろ」
「でも、紅がなんて言うか分からないでしょーよ」
「分かるさ」
まぁ任せとけ、とアスマは胸を叩いた。
