独占欲《続》
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病院の廊下は耳鳴りがする程静かだった。
窓の外を見ても、木の葉はただそこに在るだけで風と触れ合う事もない。
自由な不自由さが、自分の心と対峙する。
まだ予定日より1週間も早い。
⚫︎⚫︎と子どもは大丈夫なのか。
医療忍者ならば立ち会えたのかもしれない。
普段ならしない妄想を巡らせるくらいには、動揺していた。
僅かな音がして、⚫︎⚫︎が入って行った部屋のドアノブが回り出す。
オレは静かに医師がこちらに来るのを見つめていた。
「カカシさん」
「ハイ」
「出る向きを間違えてしまったようなので、戻しました」
「ハイ?」
「こう、手でぐいっと」
手の動きを見れば、出ようとした赤子を戻している。
「向きが変わるようにやり直しです。うっかりした男の子みたいですね」
「そんな事が……」
そこまで言いかけてふと思う。
(あるか…。⚫︎⚫︎とオレの子だからな…)
緊張の糸が切れて、思わず笑ってしまった。
「母子共に頑張っていますよ。経過も順調ですのでご安心を」
長丁場になりそうなので、一度帰宅してもいいと言われたがオレはそこに居座った。
赤子と対面できたのは、それから半日後の事だった。
