独占欲《続》
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「⚫︎⚫︎、ご飯に行くわよ」
昼のチャイムと同時に部屋のドアが開いた。
紅が顔を覗かせる。
「迎えに来てくれたの?」
「もちろん。さぁ行きましょ」
「うん、ちょっと待ってて」
机の上を素早く片付けて席を立った。
予約していた人気のご飯屋に入る。
紅が箸を口に運びながら言った。
「あと1週間ね、淋しくなるわ」
「家にいるだけもヒマなんだろうな…」
⚫︎⚫︎は一人で過ごす日常を思い浮かべてみたものの、なんだか味気ない。
「ねぇ紅、たまには一緒にご飯に行ってくれる?」
「当たり前よ、行きましょう」
「良かった」
⚫︎⚫︎は食後のお茶をすすりながら時計を見る。
そろそろ仕事が始まる時間だ。
産休に入る前に引き継ぎの資料を作りたい。
午後はやって来る人が少ないといいなと思いながら、食べ終えた箸を置いた。
「ご馳走様」
手を合わせて手荷物を持つ。
「行こっか」
「えぇ…」
⚫︎⚫︎に一歩遅れを取った紅が、その背中に声を掛ける。
「ねぇ⚫︎⚫︎?」
「んー?なに?」
財布のお金を確認しながら聞き返す。
「あのさ…」
⚫︎⚫︎の事情はカカシからしか聞いていない。
ずっと避けてきた話題を、今日こそ聞こうと思っていた。
しかしまた口火を切れずに違う話題を被せる。
「楽しみね…赤ちゃん」
「うん、楽しみ」
お腹に優しく触れる⚫︎⚫︎を見て、言葉を飲み込んで良かったと紅は思う。
全てを知れば良い訳じゃない。
きっとお腹で胎児が聞いている。
⚫︎⚫︎から話さないという事はそう言う事なのだ。
二人は店の前で別れると、いつものように各々の仕事に戻った。
