恋人ごっこ
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日が暮れても目覚めない⚫︎⚫︎を、ソファからそっとベッドに移した。
粥を作ってみたが食事を摂る元気もなさそうだ。
オレは静かに風呂を済ませると、冷蔵庫からすぐに食べられそうな物を探してソファで口にする。
最後の一口を飲み込むと、浅い睡眠と深い睡眠を繰り返す⚫︎⚫︎を見た。
それはうわ言だったのだろう。
オレが呼ばれたような気がして、⚫︎⚫︎のベッドに近寄った。
囁くように声を掛ける。
「おーい、大丈夫?」
「ん………」
⚫︎⚫︎がゆっくりと目を開けた。
「先輩……」
寝ぼけてオレの頬に触れる。
「………」
「ごめんなさい、嫌いにならないで…」
「………」
「側にいて……」
かすれ声で甘くねだる。
「誰と勘違いしてるんだか……」
オレはため息混じりに言った。
「ん……熱い…」
⚫︎⚫︎がもぞもぞと布団から抜け出す。
「寝苦しい?脱ぐ?」
首を縦に振るので、同意しているのだろう。
服を一枚脱がそうと、ファスナーを下げれば急に下着が露わになる。
流石に躊躇して胸元までで止めた。
無防備な彼女を見ながら小声で言う。
「⚫︎⚫︎、オレにしなよ」
シーツに顔を伏せる。
この関係が崩れてもいい。
「オレを対等に見て」
手放しきれないこの気持ちが渦巻く。
現実を理想で塗り替えたかった。
