良い人
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「お疲れ」
翌日、カカシはわざわざ私の任務終わりにやって来た。
カカシの背後で街灯が順に灯りだす。
夜が訪れようとしていた。
「はい、これ」
カカシは⚫︎⚫︎の腕を掴むと、そっとブレスレットを嵌めた。
ようやく返ってきたかと思ってまじまじ手首を見ると、何処か違和感がある。
しばらく眺めているとその正体に気付いた。
「これ、色が違う…」
「その方が⚫︎⚫︎の肌に似合うよ」
私の疑問には触れずにカカシは微笑む。
「え、じゃあ私が貰った奴は?」
「ん?あぁ…ほらここ」
カカシが自身の袖を捲る。
腕には私から奪ったブレスレットがまだ嵌っていた。
「⚫︎⚫︎のと交換ね」
「そんな……」
「罪悪感と一緒に貰ってあげる」
図々しいその言葉は本気だろう。
返す気はさらさらなさそうだった。
「⚫︎⚫︎、良い人すぎるのも良くないよ」
またねと手を振り、その場に⚫︎⚫︎を置き去りにする。
どうやって店を調べたのか…
カカシは歩きながら呆然としている⚫︎⚫︎の顔を思い浮かべていた。
その性格が⚫︎⚫︎の長所である事は知っている。
しかしやたらと気を持たせられても困る。
オレですら、まだ始める所なのだから。
恋愛は経験すればするほど相手を手強くさせる。
⚫︎⚫︎が流されてくれるうちに言葉を尽くして、暗示にかけて。
駆け引きも全て独り占めしよう。
ーーーーーーfinーーーーーー
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