幸せにならないで
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
隣で寝息を立てていた⚫︎⚫︎の瞼が、ゆっくりと開く。
「おはよう……」
「おはよう、⚫︎⚫︎」
幼い頃は寝起きの機嫌が悪かったのに、いつからだろう目覚めがよくなったのは。
愛しい彼女は目が合うと驚いて言う。
「……もしかして、ずっと起きてたの?」
クマが出来てる…と心配そうに、そっとオレの目元に触れる。
「…寝られる訳などないだろう」
⚫︎⚫︎と違って繊細なんだ、と微笑みながら返した。
「……やっぱり会わなきゃよかったかな」
毛布を握りしめて呟く。
「何故そんなことを言う」
「その方が柱間の心は軽かったもの」
「そんな事はない…会えなければ一生後悔していたさ」
「………」
「…行かせたくない気持ちに変わりはないがな」
穏やかに言うと頬を撫でた。
「ごめんね…私も幸せの欠片を持たないと、柱間の幸せを願えなかった…」
涙ぐむ⚫︎⚫︎を見て苦しくなる。
「大丈夫だよ。オレが誰と添い遂げようと、⚫︎⚫︎以上に愛する事はない」
「…っ………私も…ずっと愛してるよ……」
「あぁ……」
そっと腕の中に抱き寄せれば、温かな涙が染み込んでいった。
「じゃあ、元気でね」
「…⚫︎⚫︎もな」
「扉間の言う事は聞くのよ」
「あぁ…口煩いのは苦手だがな…」
「どこにいても、里の安寧を願ってる」
「…任されたよ」
「あとね、柱間………幸せになって」
「あぁ…⚫︎⚫︎もだぞ」
最後はいつもの笑顔を作って笑う。
ドアの前で交わす言葉は現実味を帯びなかった。
引越しを翌日に控えたその日までは、すぐにでも会えるんじゃないかと錯覚していた。
