幸せにならないで
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「⚫︎⚫︎…久しぶりだな」
「そうだね、元気だった?」
「…こんな事になって、元気などなかろうぞ」
「そこは嘘でも元気って言う所だよ」
柱間らしいけど、とソファに深く座りながら笑った。
「⚫︎⚫︎、噂は嘘なのだろう?」
「…本当だよ」
「何故っ…」
「だって、見たくないでしょ」
「何をだ」
「柱間が誰かと幸せそうにしている所」
私には耐えられない、と⚫︎⚫︎が言う。
「相手は上が薦めてくれた人だし、良い人みたいよ」
「………嫌ぞ」
「我が儘言わないでよ」
「オレには⚫︎⚫︎と扉間の二人が必要だ」
「………」
「勝手なのは重々承知だ。頼む…行かないでくれ」
「いくら元彼のお願いでも聞けないなぁ」
「っ………」
言葉に詰まるオレを見て、⚫︎⚫︎が顔を歪めて笑う。
過去になっている現実を突きつけられれば、心が波立った。
「来週には引っ越すの、この家具たちと」
模様替えしたばかりなのにな…と名残惜しそうに部屋を見渡す。
「…もうオレが何を言っても無駄なのか?」
「そうだね」
アッサリと言い切る⚫︎⚫︎の、意思の固さはよく知っていた。
もうオレを側にはいさせてくれないのだろう。
「…せめて、何か願いはないか?」
願いかぁ…と、⚫︎⚫︎が天井を仰ぎながら呟いた。
「じゃあさ、最後にここで抱いてよ」
ソファからオレに両手を伸ばす。
「一緒に思い出を持って行くから」
「………」
⚫︎⚫︎の誘いに応じるように静かに手を取る。
ソファに片膝をつけば、重みでゆっくりと沈んだ。
そのまま長い口付けをする。
「…何か言ってよ」
⚫︎⚫︎が不安そうにオレを見る。
「もう言葉などいらぬだろう」
再び口付けをした。
