穢れた戯れ
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⚫︎⚫︎が脱力していると、数人の女性を引き連れた大名が通りかかる。
あまりの偶然に目を見開いた。
術にかけようとしたが、酩酊状態の大名は上機嫌で情報を吐く。
目的は呆気なく達成された。
(演技なんていらなかったじゃない…)
大名と別れた後、衣服を整えながら思う。
こんな事なら真っ先に大名を見つければよかったのだ。
先程の行為を後悔しながら、屋敷を後にした。
帰り道には大きな水溜りができていた。
室内にいるうちに一雨降ったらしい。
水面に雲の切れ目から覗く月が映っている。
⚫︎⚫︎は先を無言で歩く。
行きと違って空気は重々しい。
静寂を切り裂いたのは珍しくイタチの方だった。
「⚫︎⚫︎」
「………何」
振り返らず、歩みも止めずに返した。
「すまなかった」
⚫︎⚫︎の背中に言う。
「…忘れよう」
「どうしてそうなる」
「こんな話、誰にもできないじゃない」
「あぁ…誰にも話す気はないが、忘れる事もない」
「汚点なんだから忘れなきゃ」
「合意もなく進めた事は謝るが、オレは成り行きでもよかった」
「………」
「オレは誰かと添い遂げられるとは思っていない。…だが、一時の感情を分かち合うなら⚫︎⚫︎がいい」
「どう言う事…」
⚫︎⚫︎は戸惑い、足を止めた。
「…他の奴の者にはなるな」
純粋な嫉妬だった。
「…そんな我が儘、イタチも言うんだね…」
⚫︎⚫︎がフッと柔らかく笑った。
あのイタチが固執しているのだと思うと、更に可笑しくなる。
笑いながら答えた。
「へぇ…じゃあ、気が向くうちは付き合うよ」
そう言ってイタチを振り返った。
そんな彼女を見て思う。
⚫︎⚫︎といる時だけは、自分を見失わずにいられる。
そんな貴重な人間が、オレ以外の誰かに感情を揺さぶられるのは面白くない。
「大名が他の国でもこんな戯れをしていると言っていたな」
「へぇ…どんな所にも変態はいるのね」
「気になるか?」
「そんな訳ないでしょ」
いつの間にか二人は肩を並べて歩いていた。
「任務に関われそうか聞いておく」
「…余計な事しないで」
少しずつ形を変えながら、二人は愛を飾っていく。
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