穢れた戯れ
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厚い雲に覆われた夜だった。
厳重な警備が不釣り合いな建物は、一見ボロ屋敷に見えた。
門をくぐるのに難航したものの、屋敷内に入ってしまえば警戒の甘さに拍子抜けする。
外観とは裏腹に内装は洗練されていた。
イタチと目的の部屋へと向かう。
男女の対でしか入室できないと聞いていたので、なるべく怪しまれないように腕を組む。
ドアの前に見張りの者はいたが、にこやかに微笑めば呆気なく通してくれた。
扉が開くと煙に包み込まれる。
一寸先ですら霞んで見えなかった。
頭に入れた屋敷の間取りを考えながら、用心して足を踏み入れる。
(どこかに目的の大名がいるはず…)
目を凝らすと、ソファや簡易的な仕切りが所々に置かれていた。
(でも、この量の煙は一体…)
息苦しさに袖で口を覆った。
「イタチ、これって……」
小声で交わす。
「あぁ…香だろうな」
むせかえるような香りを我慢して、壁を頼りに歩こうと端へ移動した。
手探りで壁に触れると、近くで人影がぼんやりと見えた。
それが男女だと分かる距離まで近づけば、甘い声が漏れている。
「んっ…はぁっ……」
(ここは……)
察しがつきイタチに耳打ちしようとした瞬間、強く手を引かれた。
「っ……!」
(この手はイタチじゃない)
振り解くタイミングを逃す。
足早に数メートル移動すると急に止まった。
「…お姉さん、俺とシようよ」
腰に腕を回し、引き寄せられる。
耳元で卑猥に囁かれた。
返事もしていないうちから、胸元の隙間へ手が差し込まれる。
不快さに眉根を寄せた。
(さすがに殺しちゃいけないか…)
思いあぐねていると男の手が止まる。
顔を上げて男は言った。
「…なんだ連れも一緒か」
はぐれたと思っていたイタチの気配を背後に感じた。
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