矛盾も愛して
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数日前、珍しくオレの任務が早く終わった日もそうだった。
普段行かない時間帯に顔を出せば、店内は多いに賑わっていた。
「いらっしゃーい…ってカカシ?珍しいねー」
常連客と楽しそうに会話をしながら、⚫︎⚫︎もグラスを手にしていた。
客に奢ってもらった酒だろう。
「⚫︎⚫︎さーん、お会計しちゃっていい?」
「うん、おねがーい!」
勝手知ったる仲間達は、カウンターの中へ入り込み⚫︎⚫︎の隣で好き勝手に振る舞っている。
「助かっちゃうよー」
「オレ達がいてよかったね」
「⚫︎⚫︎さん真っ赤だしねー」
「フフフ、みんなのおかげでやってられるよー」
店主らしからぬ腰の低さが居心地を良くする。
気を許せる常連だらけの日は⚫︎⚫︎も酒を飲むと言っていた。
飲み始めて大分時間が経っているのか…。
店内の多くがぐだぐだの様子で、男女問わずの馴れ馴れしさが鼻につく。
「お待たせ。カカシは何飲むー?」
やっと来た⚫︎⚫︎が聞く。
「…ビール。1杯飲んだら帰るよ」
「えー!」
いつの間にか隣に座っていた女が大袈裟に言う。
「そんなぁ、カカシさんとゆっくり飲めると思ったのにぃ…」
酒臭い女は言った。
⚫︎⚫︎とオレが付き合っていると知っていて、よく隣に座るなと思う。
「ごめんね、また来るよ」
この店で迷惑もかけたくない。
厚かましい女に微笑んで場を治める。
「ハーイ…」
肩を落としながら返事をした。
居心地が悪く、早々とグラスを開けると席を立つ。
「あの……!カカシ、なんだかごめんね」
「……またね」
慌てて声を掛けた⚫︎⚫︎に、短い挨拶をして店を出た。
長く深い溜め息をつく。
(オレらしくない……)
⚫︎⚫︎といると自分のペースをかき乱される。
髪を揺する風は、秋から冬へと変わろうとしていた。
空腹を感じながらそのまま家へと帰った。
