夢の続き
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夢らしい夢を見た。
「………」
瞼を開ければ、隣にいたはずの⚫︎⚫︎はいない。
普段は長すぎるほどの夜なのに、⚫︎⚫︎と過ごす日はあっという間に朝を迎えた。
隣のシーツにはまだ少しだけ温もりが残っている。
(見送れなかったな………)
罪悪感からか、身体を起こせばいつもより重力を感じた。
静かに夢の中の出来事を思い出す。
きっと休日なのだろう。
二人で流行りの店をはしごしながら肩を並べて歩いていた。
隣にいた⚫︎⚫︎がオレを見上げて言う。
「あのさ…カカシ」
「ん?」
「私ね…」
何か言いかけた言葉を最後まで聞く前に目が覚めた。
(ガイに言わせれば青春真っ盛りのデートだな…)
そんな未来を望んでいるのだろうと、オレの潜在意識が教える。
思わず苦笑した。
目覚めれば変化のない現実が、残酷さを突き付けていた。
窓の外に目をやると木の葉が飛び、風が騒がしく吹いている。
(今日の野外は寒いだろうな…)
任務中の彼女に思いを馳せた。
(……起きるか)
幸せを置いてきた夢の事は考えないようにして、朝食の準備をする。
トーストとコーヒーを机の上に並べると本棚へ向かった。
お互いの気に入った本が並ぶ本棚を眺める。
背表紙を目で追い、⚫︎⚫︎が最近読んでいる本を手に取った。
椅子に腰掛けてページを捲った。
少しずつ進んでいく栞を辿り、密かにオレも同じペースで読み進めている。
物語は佳境に入っていた。
(へぇ………)
王道のプロポーズの展開だ。
ここへ来て栞が進むのが速くなった。
意外とのめり込んでいるのかもしれない。
恋愛物は嫌いだと言っていた⚫︎⚫︎が、主人公にどんな感情を重ねているのだろう。
それが羨望であればいい。
(そんな事はないか……)
初めて肉体関係を持った日、⚫︎⚫︎はそれ以上求めては来なかった。
進展などなくとも⚫︎⚫︎の目に映っていられるならばと、自分を納得させた。
形にならない未来への苛立ちを感じながら、ありきたりな一日を過ごした。
