独占欲
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冬の快晴は芯から冷える。
凍える手をさすりながら歩いていると、声がした。
「あら、⚫︎⚫︎じゃない」
後ろから紙袋を持ったアスマと紅が歩いてくる。
「おはよう。朝から眩しいね」
振り返って茶化せば、ほんのり顔が赤らむ紅が可愛い。
買い物帰りだろうか。
「⚫︎⚫︎大丈夫?」
「ん?」
「…カカシが心配してたわよ」
朝会ったのだろうか…
紅は事情を知っているようだった。
「うん、もう大丈夫。」
「そう…。ねぇ、今夜はみんなでご飯にでも行かない?美味しい居酒屋ができたのよ」
私が1人淋しく過ごさないように気を遣ってくれたのだろう。
優しさがありがたい。
「嬉しい、行ってみたいな」
無邪気に笑う⚫︎⚫︎にホッとした顔をする紅。
「じゃあ6時にいつもの場所に集合ね」
「うん、またね」
仲良く去っていく2人の背中が羨ましかった。
(私もそろそろ落ち着く場所が欲しいな)
自分の素直な気持ちに思わず苦笑する。
(…切り替えよ)
白い息を吐きながら、不足している日用品のことに頭を巡らせた。
