対等な関係
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「話せて楽しかったです、またご縁がありましたらぜひ」
店を出ると、彼はカカシ扮する青年にそう告げて別れた。
「⚫︎⚫︎さんとも、お別れの時間ですよね」
日が傾き始め、任務の終了時刻が迫っていた。
「あっという間でしたが、今日はとても勉強になりました」
そう言って彼は深々と頭を下げた。
私は慌てて言う。
「そんな…正直に言うと私では力不足でした。今更ですがお引き受けしたことを反省しています、ごめんなさい」
「そんなことないです!本当はもっと⚫︎⚫︎さんと過ごしたかったんですよ。でも我が儘を言っても格好悪いですし…
いつか釣り合う男になったら、今度は任務ではなく改めてお誘いしますね」
本音か建前か、⚫︎⚫︎は深く考えないようにした。
任務で会う人とは一期一会。
ただ、彼には幸せになってほしいと強く願う。
彼の背中を見送ったあと、手にするメモを見てため息をつく。
そこにはカカシが泊まっている宿の場所が書かれていた。
(行きたくないな…)
でも行かない選択肢はなく、渡されたメモの場所へと重い足取りで向かった。
ーーーーーーー
宿の扉を叩く。
「どうぞ」
先ほど会った時とは違う、普段通りのカカシの声。
変化を解いたカカシが、ソファに座って本を読んでいた。
「おつかれさま」
⚫︎⚫︎の一言のあと、気まずい沈黙が流れる。
顔を上げてカカシが言う。
「そんなに買ってもらって、デートは楽しかった?」
私が持つ大量の紙袋を横目で見る。
「任務だから」
淡々と返す。
「ふーん、任務ねぇ」
本をテーブルに置き、カカシが立ち上がる。
私の前まで来ると目を細めて笑う。
「任務だったら何でもするんだ?」
近すぎる距離に目のやり場に困る。
「なんでもって…「こんなことも?」
カカシが⚫︎⚫︎の手を取り指と指を絡ませる。
(手を繋いで歩いてたところも見られたのね…)
「こんなことも?」
唇と唇が重なる。
長い接吻のあと、唇が離れたときには⚫︎⚫︎の息があがっていた。
「任務でもそんな顔しちゃうんだ?」
カカシは⚫︎⚫︎の潤んだ目をみて思う。
(…これはオレ以外に見せちゃダメでしょ)
嫉妬心でイライラする。
荷物を奪うと雑に放りなげた。
赤く染まった頬を手で触れながら、今度は深い口付けをした。
「んんっ…」
逃げ腰になる⚫︎⚫︎の腰を引き寄せる。
「ヤキモチ妬かせて乱暴にしてもらいたかったんでしょ」
微笑みながら何度も口付けをするうちに、⚫︎⚫︎の息はあがり力が抜けていく。
「カカシっ…もう…」
「もう?ガマンできなくなっちゃった?」
涙目の⚫︎⚫︎を見て意地悪くカカシが笑う。
「だーめ、今日はおあずけ」
(嫉妬で狂ったまま愛のない行為はしたくないんだよね…)
物足りなそうに見つめている⚫︎⚫︎の頭をポンポンと撫でる。
「悔しかったらもうこんなことはしないように」
目線を合わせて優しく笑う。
「⚫︎⚫︎が思っているほど、心が広くないのよオレ」
「…あと、これも全部買い直すから」
そう言って紙袋を指差した。
「…はい」
⚫︎⚫︎の返事と共に、紙袋の品々がカサっと音を立てた。
ーーーーfinーーーー
2/2ページ
