【ログ】Xで公開したひいあい短編
「藍良、おはよう」
「お、おはよォ……。あれ? 今日朝練は?」
2月14日の朝。特に約束はしていなかったのに、ヒロくんが寮の玄関でおれを待っていた。いつもは薄着で走り回っているヒロくんも、こう寒い日はマフラーやコートでもこもこしている。
「今日は藍良と一緒に行きたいなと思って。いいかな?」
「別にいいけど、なに? なんかヒロくん変」
「そ、そうかな」
にこにこしながらぐいぐい来るのはいつものことなのに、何だか今日はそわそわもしている。心当たりがあるおれは、堪らず噴き出してしまった。
「期待してるんでしょ」
「え?」
「今日はバレンタインデーだもんねェ」
分かりやすく、ヒロくんの顔が真っ赤になった。
こういうかわいいところ、あるんだよなァ。
「今日はその、えっと」
さっきまで今にも走りだしそうなテンションだったヒロくんなのに、急に歯切れが悪くなる。
「僕からも贈り物があるから、一番に君に渡したかっただけで……」
「はいこれ。大好きなヒロくん」
「え、ありがとう! ……え?」
おれが鞄からチョコレートの入ったプレゼントの包みを出して、ヒロくんの胸に押し付けた。ヒロくんが受け取ったのを確認して、通学路を進む。
よりによって台詞の後半被ったけど、これでいい。だって恥ずかしいから。
「い、今のもう一回言って藍良!」
「やだァ」
ヒロくんが慌てて追いかけてきて、そのままいつも通り一緒に登校した。
もう一回言って、のおねだりは何度か続いたけど全部却下してやった。
チョコレートにデコペンで同じこと書いてあるから、それで我慢してよね。
今日は一日ずっとヒロくんがご機嫌だったって、あとでひなた先輩と真白先輩に聞いた。
おれはヒロくんにもらったハートチョコのピアスをつけて、空手部まで迎えに行くことにした。
Happy Valentine's Day♥
「お、おはよォ……。あれ? 今日朝練は?」
2月14日の朝。特に約束はしていなかったのに、ヒロくんが寮の玄関でおれを待っていた。いつもは薄着で走り回っているヒロくんも、こう寒い日はマフラーやコートでもこもこしている。
「今日は藍良と一緒に行きたいなと思って。いいかな?」
「別にいいけど、なに? なんかヒロくん変」
「そ、そうかな」
にこにこしながらぐいぐい来るのはいつものことなのに、何だか今日はそわそわもしている。心当たりがあるおれは、堪らず噴き出してしまった。
「期待してるんでしょ」
「え?」
「今日はバレンタインデーだもんねェ」
分かりやすく、ヒロくんの顔が真っ赤になった。
こういうかわいいところ、あるんだよなァ。
「今日はその、えっと」
さっきまで今にも走りだしそうなテンションだったヒロくんなのに、急に歯切れが悪くなる。
「僕からも贈り物があるから、一番に君に渡したかっただけで……」
「はいこれ。大好きなヒロくん」
「え、ありがとう! ……え?」
おれが鞄からチョコレートの入ったプレゼントの包みを出して、ヒロくんの胸に押し付けた。ヒロくんが受け取ったのを確認して、通学路を進む。
よりによって台詞の後半被ったけど、これでいい。だって恥ずかしいから。
「い、今のもう一回言って藍良!」
「やだァ」
ヒロくんが慌てて追いかけてきて、そのままいつも通り一緒に登校した。
もう一回言って、のおねだりは何度か続いたけど全部却下してやった。
チョコレートにデコペンで同じこと書いてあるから、それで我慢してよね。
今日は一日ずっとヒロくんがご機嫌だったって、あとでひなた先輩と真白先輩に聞いた。
おれはヒロくんにもらったハートチョコのピアスをつけて、空手部まで迎えに行くことにした。
Happy Valentine's Day♥