翔太side

俺らは幼なじみ。

生まれた病院も一緒。

幼い頃の思い出も習い事も一緒。

そして、今は仕事も一緒だ。

まさかこんなに一緒が多くなるとは
思ってなかった。

でもプライベートで会うことはないし、
正直なところ最近の涼太のことは分からない。

もともと口数は少ないし、
自分の中で全部消化してしまう。

何でも口に出して喋る俺とは正反対。

何を思って何を考えているのか...

知りたい。

そう思っていた。