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拍手小話ログ 2


◆ルーとルークとミュウ
◆下品でミュウがキャラ崩壊





それはいつものようにルーが自室でルークに勉強を教えてもらっている時だった。

「みゅ~、ご主人様そっくりですの~。」

それまで静かにしていたミュウがルークを見ながら零した言葉に、二人は手を止め、お互いの顔を見合わせる。

「確かにな。それにしても、皆よく俺とルークの見分けがつくよな。」
「俺とルーは間違えねぇだろ。そもそも髪型違うし…なんつーか、全然違うだろ」
「みゅ!わかりますの!」
「え、そうかな?」

首を傾げるルーにミュウは力強く頷く。

「そうですの!ご主人様はとっても甘い匂いがするですの!」
「は?甘い匂い??俺何も持ってねぇけど…」
「今もするですの!このあたりですの!」

そう言い放つなりミュウは突然ルーのお腹の辺りから胸に向かって服の中に入ろうとする。

「!?あはは、ちょ、ミュ、ウ、くすぐった!!あはは!」

あまりのくすぐったさに笑い出すルーはなんとかしてミュウを引っ張り出そうとする。
だが、ミュウはお構いなしにルーの胸のあたりをもぞもぞ動き回る。
くすぐられている状態のルーは徐々に力が入らなくなり、座っていた椅子から転げ落ちる。
そして。

「!?あ、ミュ、んんっちょ、やめ…っ」

突如さっきとは異なる声を出し始めたルーに、ルークはピシリと固まる。
見れば、頬を赤らめていてプルプルと震え始めている。
ミュウがもぞもぞ動く辺りは恐らくルーのちく…。

「~~~っ!!!こんのブダザルーーっっ!!!!」

ルークは怒りが頂点に達し、バッとミュウを引きずり出すと、思いっきり投げ飛ばす。
ミュウは悲鳴を上げ、近くの壁に勢いよく顔面からぶつける。

「みゅ~…」

目を回しながら床に沈むミュウ。

「ルー!大丈夫か!?」
「う、うん…なんとか…」

乱れてしまった服でほんのり頬を染め涙目で見上げてくるルーを直視してしまったルークは、目の行き場をなくし顔を真っ赤にしながら、目にも止まらぬ速さでルーの服を直す。
一方でルーはと言えば、ルークの口から自然と出てきたブタザルという単語を聞いて、やっぱり俺なんだな~と見当違いのことを考えていた。
だが。

「みゅーっ!!」
「おわっ!?な、なんだよ!!?」

突如大きな声を上げ、起き上がったミュウにびくっとしながら、ルークはルーを庇う様に対峙する。

「もっと…」
「あ…?」
「もっとミュウのことブタダルって言って欲しいですのーーーっ!!」
「「!?」」

目の前で鼻息を粗くしながら叫んで懇願する珍獣を前に、二人はただただドン引きした。






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