拍手小話ログ 16
◆甘い誘惑
※キャラ崩壊ご注意ください。
バンエルティア号のある一室にエステル、ルーティ、リアラ、ジュディスがいた。
4人はお茶会の真っ最中で、テーブルを囲うように座っており、テーブルの上には紅茶やお菓子が置いてある。
ルーティはもりもりとそれを口に運んでいたのだが、ふとエステルとリアラを見ると、二人は浮かない顔でお菓子をじっと見つめていた。
「「はぁ…」」
「どうしたの?二人とも」
溜息をつく二人にジュディスが問いかけると、二人は何か一瞬言い渋る様子を見せた。
だが、ルーティからの無言の強い視線に耐えられなくなったのか、エステルは実はと口を開く。
「…実は…どうも太ってしまった気がするんです…。」
「私も…。」
「はあ?気のせいじゃない?」
全く変化見えないけどというルーティ言葉に二人は力なく首を振る。
「ここには料理がとても上手な方が沢山いらっしゃるので…ついつい…食べ過ぎてしまうんです…。…ここ最近服が少しきつくなった気がして…特にこの辺りが…」
自分のお腹周りを撫でながらのエステルの言葉にわかるわかるとリアラも頷く。
言われてみれば、確かに料理が上手いメンバーが多く在籍しているアドリビトム。
料理上手が気まぐれに作ったお菓子などのあまり…もといお裾分け物が食堂にいけば常時置いてあったりするので、誘惑は多い。
とはいえ、ぱっと見の体の変化はみられないと思うのだが、やはりそこは乙女心というものなのかもしれない。
そんな二人を微笑みながら見ていたジュディスだったが、ふと廊下の方に目を向けるとパタパタと軽い足取りで小走りするルーの姿が見えた。
「あら、ルー」
「ん?」
声を掛けられたルーはぴたりとその足を止め、ジュディス達の方を見る。
ジュディスが笑顔で軽く手招きをすると、なんだろうと首を傾げつつそれに応じるようにすぐに駆け寄ってくる。
まるで人懐っこい子犬のような可愛いさがジュディスのお気に入りで、ついその頭を撫でてしまう。
それに対してルーはと言えば戸惑いを見せてはいた時期もあったが、ほぼ毎回となるともうそれがルーティンになっていて今では気にせずそれを受けていた。
「急いでいたようだったけれど、何かあったの?」
「へへ、実は今ユーリがプリン作ってくれててさ、これから食べに行くんだ!生クリームの乗ったやつ!」
ジュディスの問いかけに、パっと満面の笑みを見せる。
鼻歌でも聞こえてきそうなくらいご機嫌な様子で、ジュディスもつられて笑みを浮かべた。
が。
「プリン…」
「腹筋…くびれ…」
「…ん?どうしたんだ?」
ぼそりと呟きながらルーのお腹をじっと見つめるエステルとリアラ。
それに気づいたルーは首を傾げる。
すると、がたりと音を立てエステルとリアラが立ち上がり、ルーへと近づく。
そして、二人はルーの左右片方ずつの腕をガシリと取った。
「へ?」
「脱いでください」
「は?」
エステルの言葉に目が点になるルーを他所に、二人はルーのテールコートに手を掛け脱がし始めた。
「っっ!!!????わーーーーーーっっ!!???」
二人がかりで服を脱がされ始めたルーは大声を上げながらなんとか必死に抵抗する。
だが、どこから力が湧き出ているのか2人はルーの抵抗など物ともせず進めていく。
その様子を面白がってみていたルーティも途中で参戦し、ジュディスはあらあらと笑みを浮かべながら様子を見守っていた。
テールコートをはぎ取られ、シャツさえも脱がされたルーは、せめてズボンはと必死に押さえていると、今度はルーティがペタペタとルーの上半身を触り始める。
「っ!?ちょ、何してっ!?」
「それにしても、ほっそいわね~。ちゃんと食べてるの?」
「た、食べてるよ!!」
「うう…羨ましいです…っ!」
訳が分からないルーは半泣きで答えていると羨望の目を向けられ、益々大混乱の様子を見せる。
パニック状態のルーを見て流石に可哀想になってきたジュディスが助け出そうとした時、リアラの手がぴくりと止まる。
「…ねえ、これって…」
「も、やめ…へ?」
懇願するように制止の声を上げたルーだったが、ふと4人が自分の背中を凝視しているのが目に入る。
突然止まったその姿に首を傾げていると、エステルとリアラが頬を赤らめ始めた。
今度はなんだとルーはびくびくしていると、ジュディスはこれでもかという笑顔で口を開く。
「キスマークね」
「しかも見事な数だわ…」
若干呆れの含んだルーティの言葉に、ルーはきょとりとしていたが、脳内で2人の言葉を何度も再生する。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
きすまーく?
よくわからないと顔に書いてあるルーに、ジュディスは部屋にあった大きめの鏡をルーに見せる。
そこに映し出されたのは、花びらが散ったようにあった大量のキスマーク。
その状態にルーは目を見開き、同時にそれが誰の仕業かを理解する。
そして、それをこの4人に見られ…。
「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っっっ!!!!!」
直後ルーはボンッと顔を真っ赤にし卒倒する勢いで声にならない悲鳴を上げた。
その後、事態を知ったユーリからこっぴどく説教された4人は、ユーリと共に臍を曲げ自室に籠るルーに必死に謝る姿を見せることになった。
end
※キャラ崩壊ご注意ください。
バンエルティア号のある一室にエステル、ルーティ、リアラ、ジュディスがいた。
4人はお茶会の真っ最中で、テーブルを囲うように座っており、テーブルの上には紅茶やお菓子が置いてある。
ルーティはもりもりとそれを口に運んでいたのだが、ふとエステルとリアラを見ると、二人は浮かない顔でお菓子をじっと見つめていた。
「「はぁ…」」
「どうしたの?二人とも」
溜息をつく二人にジュディスが問いかけると、二人は何か一瞬言い渋る様子を見せた。
だが、ルーティからの無言の強い視線に耐えられなくなったのか、エステルは実はと口を開く。
「…実は…どうも太ってしまった気がするんです…。」
「私も…。」
「はあ?気のせいじゃない?」
全く変化見えないけどというルーティ言葉に二人は力なく首を振る。
「ここには料理がとても上手な方が沢山いらっしゃるので…ついつい…食べ過ぎてしまうんです…。…ここ最近服が少しきつくなった気がして…特にこの辺りが…」
自分のお腹周りを撫でながらのエステルの言葉にわかるわかるとリアラも頷く。
言われてみれば、確かに料理が上手いメンバーが多く在籍しているアドリビトム。
料理上手が気まぐれに作ったお菓子などのあまり…もといお裾分け物が食堂にいけば常時置いてあったりするので、誘惑は多い。
とはいえ、ぱっと見の体の変化はみられないと思うのだが、やはりそこは乙女心というものなのかもしれない。
そんな二人を微笑みながら見ていたジュディスだったが、ふと廊下の方に目を向けるとパタパタと軽い足取りで小走りするルーの姿が見えた。
「あら、ルー」
「ん?」
声を掛けられたルーはぴたりとその足を止め、ジュディス達の方を見る。
ジュディスが笑顔で軽く手招きをすると、なんだろうと首を傾げつつそれに応じるようにすぐに駆け寄ってくる。
まるで人懐っこい子犬のような可愛いさがジュディスのお気に入りで、ついその頭を撫でてしまう。
それに対してルーはと言えば戸惑いを見せてはいた時期もあったが、ほぼ毎回となるともうそれがルーティンになっていて今では気にせずそれを受けていた。
「急いでいたようだったけれど、何かあったの?」
「へへ、実は今ユーリがプリン作ってくれててさ、これから食べに行くんだ!生クリームの乗ったやつ!」
ジュディスの問いかけに、パっと満面の笑みを見せる。
鼻歌でも聞こえてきそうなくらいご機嫌な様子で、ジュディスもつられて笑みを浮かべた。
が。
「プリン…」
「腹筋…くびれ…」
「…ん?どうしたんだ?」
ぼそりと呟きながらルーのお腹をじっと見つめるエステルとリアラ。
それに気づいたルーは首を傾げる。
すると、がたりと音を立てエステルとリアラが立ち上がり、ルーへと近づく。
そして、二人はルーの左右片方ずつの腕をガシリと取った。
「へ?」
「脱いでください」
「は?」
エステルの言葉に目が点になるルーを他所に、二人はルーのテールコートに手を掛け脱がし始めた。
「っっ!!!????わーーーーーーっっ!!???」
二人がかりで服を脱がされ始めたルーは大声を上げながらなんとか必死に抵抗する。
だが、どこから力が湧き出ているのか2人はルーの抵抗など物ともせず進めていく。
その様子を面白がってみていたルーティも途中で参戦し、ジュディスはあらあらと笑みを浮かべながら様子を見守っていた。
テールコートをはぎ取られ、シャツさえも脱がされたルーは、せめてズボンはと必死に押さえていると、今度はルーティがペタペタとルーの上半身を触り始める。
「っ!?ちょ、何してっ!?」
「それにしても、ほっそいわね~。ちゃんと食べてるの?」
「た、食べてるよ!!」
「うう…羨ましいです…っ!」
訳が分からないルーは半泣きで答えていると羨望の目を向けられ、益々大混乱の様子を見せる。
パニック状態のルーを見て流石に可哀想になってきたジュディスが助け出そうとした時、リアラの手がぴくりと止まる。
「…ねえ、これって…」
「も、やめ…へ?」
懇願するように制止の声を上げたルーだったが、ふと4人が自分の背中を凝視しているのが目に入る。
突然止まったその姿に首を傾げていると、エステルとリアラが頬を赤らめ始めた。
今度はなんだとルーはびくびくしていると、ジュディスはこれでもかという笑顔で口を開く。
「キスマークね」
「しかも見事な数だわ…」
若干呆れの含んだルーティの言葉に、ルーはきょとりとしていたが、脳内で2人の言葉を何度も再生する。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
きすまーく?
よくわからないと顔に書いてあるルーに、ジュディスは部屋にあった大きめの鏡をルーに見せる。
そこに映し出されたのは、花びらが散ったようにあった大量のキスマーク。
その状態にルーは目を見開き、同時にそれが誰の仕業かを理解する。
そして、それをこの4人に見られ…。
「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っっっ!!!!!」
直後ルーはボンッと顔を真っ赤にし卒倒する勢いで声にならない悲鳴を上げた。
その後、事態を知ったユーリからこっぴどく説教された4人は、ユーリと共に臍を曲げ自室に籠るルーに必死に謝る姿を見せることになった。
end