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第27話



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夜が更け、辺りに静寂が広がる頃

美しく高価な装飾品が飾られている長い廊下にカツカツと歩く足音が響く。
暫くしてその先にあった、重厚感のある扉の前に立つとそれはゆっくりと音を立てて開かれる。

部屋に入ると豪華な照明と廊下同様に品の良い調度品が目に入る。
だが、それよりも部屋の奥にある豪華なソファーに腰を掛け、一際存在感を放つ人物…その部屋の主に意識が向く。
するとそれに合わせるようにその主が扉の方に目を向けると、そこにいた訪問客に笑みを浮かべる。

「久しいな、お前が俺のところに来るなんて珍しいじゃないか」

余裕の見られる声と口調、その雰囲気にぴくりと反応しつつもその訪問客はしっかりとした足取りで中へと進む。
そして部屋の主の元に来ると、その主は笑みを深めた。

「見ない内に、随分と顔つきが変わったな。…ルーク」

そこにいたのは真っ直ぐに見据えているルークの姿があった。









続く







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