なんてこった
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20-爆弾発言
<五条視点>
その日は、夜遅くまで生放送の収録だと聞いていた。
リビングのソファに寝転び、片手にはハンバーガー。
テレビの中では、雛未がいつも通り華のある笑顔で笑っている。
「…はぁ~、やっぱ可愛いな…」
……でも
今日は、やけに遠く感じた。
昨夜の会話に朝の空気感。
たった一通のLINE。
全部が胸の奥に引っかかったまま、画面を見つめる。
番組は恋愛トークに入ったらしい。
MCの芸人が、楽しそうに声を張る。
「HINAちゃんさぁ!この前の雑誌、めちゃくちゃ良かったよね!」
スタジオがどっと湧く。
俺の胸が、嫌な予感でざわつく。
「色っぽい感じの表情でさ、びっくりしちゃった!」
「相手の俳優さんと、実は付き合ってたりしてないの!?」
……あ~、最悪。今この話題出すなよ。
雛未は一瞬、きょとんとした顔をしたあと、照れたように笑った。
「え~、嬉しいです!」
軽いトーン。
いつもの、仕事用の受け答え。
……そう思った次の瞬間。
「そんな~、付き合ってないですよ」
一拍置いて。
「私、かっこいい夫がいるので」
――――は?
スタジオが、凍った。
「え?」
「今なんて?」
「夫?」
MCが目を見開く。
共演者がざわつく。
カメラが慌てて切り替わる。
「え!?ほんまに!?ガチなやつ!?」
芸人が声を裏返す。
その瞬間、
俺の手からハンバーガーが落ちた。
「……は???」
床に転がるそれを拾う余裕もない。
画面の隅で、スタッフが走り回るのが見える。
マネージャーは、裏で頭を抱えているだろう。
そして——
テロップが、切り替わった。
《モデルHINA 結婚発表!?》
……いやいやいや。
心臓が、うるさい。
ドクドクどころじゃない。
何やってんの。
いや、何言ってんの。
というか。
「……かっこいい夫?」
困惑が先に来るはずなのに、
胸の奥が、変に熱い。
こんなことしたら、
恋愛系の仕事、来なくなる。
イメージだって崩れる。
それは分かってる。
でも。
俺のことを、
全国放送で、
“夫”って言った。
しかも、
かっこいい、って。
「……はぁ……」
頭を抱えたくなるのに、
口元が、勝手に緩む。
さっきまでの嫉妬も、
拗ねも、
全部吹き飛ばされていく。
代わりに残ったのは、
どうしようもなく、落ち着かない気持ち。
早く、今すぐ雛未と、話したい。
あれは何だったのか。
衝動なのか。
覚悟なのか。
確認しないと、
もう、耐えられない。
<五条視点>
その日は、夜遅くまで生放送の収録だと聞いていた。
リビングのソファに寝転び、片手にはハンバーガー。
テレビの中では、雛未がいつも通り華のある笑顔で笑っている。
「…はぁ~、やっぱ可愛いな…」
……でも
今日は、やけに遠く感じた。
昨夜の会話に朝の空気感。
たった一通のLINE。
全部が胸の奥に引っかかったまま、画面を見つめる。
番組は恋愛トークに入ったらしい。
MCの芸人が、楽しそうに声を張る。
「HINAちゃんさぁ!この前の雑誌、めちゃくちゃ良かったよね!」
スタジオがどっと湧く。
俺の胸が、嫌な予感でざわつく。
「色っぽい感じの表情でさ、びっくりしちゃった!」
「相手の俳優さんと、実は付き合ってたりしてないの!?」
……あ~、最悪。今この話題出すなよ。
雛未は一瞬、きょとんとした顔をしたあと、照れたように笑った。
「え~、嬉しいです!」
軽いトーン。
いつもの、仕事用の受け答え。
……そう思った次の瞬間。
「そんな~、付き合ってないですよ」
一拍置いて。
「私、かっこいい夫がいるので」
――――は?
スタジオが、凍った。
「え?」
「今なんて?」
「夫?」
MCが目を見開く。
共演者がざわつく。
カメラが慌てて切り替わる。
「え!?ほんまに!?ガチなやつ!?」
芸人が声を裏返す。
その瞬間、
俺の手からハンバーガーが落ちた。
「……は???」
床に転がるそれを拾う余裕もない。
画面の隅で、スタッフが走り回るのが見える。
マネージャーは、裏で頭を抱えているだろう。
そして——
テロップが、切り替わった。
《モデルHINA 結婚発表!?》
……いやいやいや。
心臓が、うるさい。
ドクドクどころじゃない。
何やってんの。
いや、何言ってんの。
というか。
「……かっこいい夫?」
困惑が先に来るはずなのに、
胸の奥が、変に熱い。
こんなことしたら、
恋愛系の仕事、来なくなる。
イメージだって崩れる。
それは分かってる。
でも。
俺のことを、
全国放送で、
“夫”って言った。
しかも、
かっこいい、って。
「……はぁ……」
頭を抱えたくなるのに、
口元が、勝手に緩む。
さっきまでの嫉妬も、
拗ねも、
全部吹き飛ばされていく。
代わりに残ったのは、
どうしようもなく、落ち着かない気持ち。
早く、今すぐ雛未と、話したい。
あれは何だったのか。
衝動なのか。
覚悟なのか。
確認しないと、
もう、耐えられない。
