なんてこった
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
17-冷たい朝
<雛未視点>
目が覚めた時、隣は空いていた。
いつもなら、悟はまだベッドでごろごろしてる時間なのに。
リビングに行くと、しんと静まり返っている。
テーブルの上にあったはずの雑誌も、片付けられている。
胸の奥が、じわりと冷える。
(……怒ってる)
昨夜の言葉が、頭の中で繰り返される。
――本来僕の場所じゃない?
そうだよって言うべきだった。
私はそれをちゃんと伝えられなかった。
支度をしていると、玄関の音がした。
「……悟?」
廊下に出ると、悟が立っていた。
もう外出する格好だった。
「おはよ」
声はいつも通り。
でも、距離がある。
「……昨日の」
言いかけた私の言葉を、悟は遮る。
「遅くなる」
それだけ言って、靴を履く。
「悟」
呼び止めると、一瞬だけ動きが止まる。
でも、振り返らない。
「仕事でしょ」
淡々とした声。
「頑張って」
それは、優しい言葉のはずだった。
でも、昨夜までの距離を思うと、冷たく感じた。
ドアが閉まる。
私はその場に立ち尽くした。
(……仲直りの隙もくれないんだ)
このまま、何も言えなくなる気がして、
それが、怖かった。
<雛未視点>
目が覚めた時、隣は空いていた。
いつもなら、悟はまだベッドでごろごろしてる時間なのに。
リビングに行くと、しんと静まり返っている。
テーブルの上にあったはずの雑誌も、片付けられている。
胸の奥が、じわりと冷える。
(……怒ってる)
昨夜の言葉が、頭の中で繰り返される。
――本来僕の場所じゃない?
そうだよって言うべきだった。
私はそれをちゃんと伝えられなかった。
支度をしていると、玄関の音がした。
「……悟?」
廊下に出ると、悟が立っていた。
もう外出する格好だった。
「おはよ」
声はいつも通り。
でも、距離がある。
「……昨日の」
言いかけた私の言葉を、悟は遮る。
「遅くなる」
それだけ言って、靴を履く。
「悟」
呼び止めると、一瞬だけ動きが止まる。
でも、振り返らない。
「仕事でしょ」
淡々とした声。
「頑張って」
それは、優しい言葉のはずだった。
でも、昨夜までの距離を思うと、冷たく感じた。
ドアが閉まる。
私はその場に立ち尽くした。
(……仲直りの隙もくれないんだ)
このまま、何も言えなくなる気がして、
それが、怖かった。
