なんてこった
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15-湧き出した感情
<五条視点>
いつもの時間より少し早めに起きた。
今日は雛未の雑誌の発売日だ。
大きい仕事だって喜んでいた姿を思い出すと口角が緩む。
きっと、今回の仕事も上手くこなしただろう。
足取りは軽く、高専の最寄りのコンビニへと向かった。
コンビニの自動ドアが開いて、冷えた空気が頬に当たる。
雑誌コーナーへ行くのに、迷いはなかった。
——あった。
一番目立つ位置。
雛未がいた。
表紙の雛未は扇情的な眼差しは僕の知らない表情をしていた。
スタイリングも相まって、艶やかで悔しいくらい綺麗だ。
中面をパラパラ捲ると、男の腕に手を回したり、
鼻先のくっつけ合うカットが目に飛び込んで来た。
「は?」
思わず、怒気を含んだ声が漏れた。
どれも僕の知らない距離感。
彼女の隣には、俺じゃない男。
胸が酷く痛んだ。
……仕事だ。
分かってる。
これは演出で、企画で、彼女の意思じゃない。
それでも。
「……くそ」
手が震えた。
理屈より先に、感情が来る。
夫。
そういう形はある。
でも、それだけだ。
触れたこともない。
求めたことも、求められたこともない。
なのに、雑誌の中の男は、
いとも容易く彼女に触れている。
嫉妬だった。
認めたくないくらい、ドス黒い感情。
今なら、特級呪霊くらい生み出せそうだ。
いつから、こんなふうに欲張りになったんだろう。
夫という形だけじゃ足りない。
名前だけの関係じゃ足りない。
ちゃんと、お互いに好きだって言って、
求め合って、触れてもいい関係になりたい。
好きにしていいと言った自分に、
少し腹が立った。
雑誌を一冊、手に取る。
買う理由は、分からないままだった。
<五条視点>
いつもの時間より少し早めに起きた。
今日は雛未の雑誌の発売日だ。
大きい仕事だって喜んでいた姿を思い出すと口角が緩む。
きっと、今回の仕事も上手くこなしただろう。
足取りは軽く、高専の最寄りのコンビニへと向かった。
コンビニの自動ドアが開いて、冷えた空気が頬に当たる。
雑誌コーナーへ行くのに、迷いはなかった。
——あった。
一番目立つ位置。
雛未がいた。
表紙の雛未は扇情的な眼差しは僕の知らない表情をしていた。
スタイリングも相まって、艶やかで悔しいくらい綺麗だ。
中面をパラパラ捲ると、男の腕に手を回したり、
鼻先のくっつけ合うカットが目に飛び込んで来た。
「は?」
思わず、怒気を含んだ声が漏れた。
どれも僕の知らない距離感。
彼女の隣には、俺じゃない男。
胸が酷く痛んだ。
……仕事だ。
分かってる。
これは演出で、企画で、彼女の意思じゃない。
それでも。
「……くそ」
手が震えた。
理屈より先に、感情が来る。
夫。
そういう形はある。
でも、それだけだ。
触れたこともない。
求めたことも、求められたこともない。
なのに、雑誌の中の男は、
いとも容易く彼女に触れている。
嫉妬だった。
認めたくないくらい、ドス黒い感情。
今なら、特級呪霊くらい生み出せそうだ。
いつから、こんなふうに欲張りになったんだろう。
夫という形だけじゃ足りない。
名前だけの関係じゃ足りない。
ちゃんと、お互いに好きだって言って、
求め合って、触れてもいい関係になりたい。
好きにしていいと言った自分に、
少し腹が立った。
雑誌を一冊、手に取る。
買う理由は、分からないままだった。
