眠る膝上、覚めぬ想い
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
11-独占欲
五条悟視点
——隠す気がない独占欲
正直に言うとさ。
俺は隠す気、最初からない。
教師として?
立場?
年齢差?
うんうん、分かる分かる。
でもそれ全部、「分かった上で」だからね。
廊下を歩きながら、隣の美鈴を見る。
相変わらず落ち着いた歩き方。
任務帰りだっていうのに、疲れた様子もない。
「今日さ、恵どうだった?」
軽い雑談みたいに振る。
「うん。飲み込み早いし、いい子だよ?
でも、もう少し私に遠慮しなくてもいいと思う。」
即答。
評価は甘くないけど、嘘もない。
……そういうとこが好きなんだよなぁ。
「へぇ。褒めるじゃん」
「事実ですもの」
当たり前みたいに言う。
ああ、もう。
この子は本当に、俺がどう見てるかとか、一切考えてない。
談話室に入って、ソファに座る。
美鈴は向かいじゃなくて、自然に隣。
ねえ、そこ普通に座る?
警戒心どこ行ったの?恵にもそれやってるの?
俺はわざと距離を詰める。
「今日さ」
肘が触れる。
「授業中、美鈴のこと贔屓しすぎって怒られちゃった」
「…先生が私を?」
首を傾げる。
本気で分かってない顔。
「私が上手くやったから、
先生は褒めてくれただけでしょう?」
——ほらね。
俺は笑う。
分からない、って顔。
ああ、かわいい。
「美鈴がいるとさ」
声を落とす。
「他のやつ、どうでもよくなる」
隠さない。
冗談にも逃がさない。
「五条先生?」
困ったように名前を呼ぶ。
でも離れない。
「それ、問題発言じゃない?」
「問題だよ?」
即答。
「でもさ」
軽く、でも確実に。
美鈴の肩に腕を回す。
逃げられない程度。
でも拒否されない距離。
「美鈴が許してる」
びくっとする。
「許してるって……」
「距離だよ」
そのまま。
「触れられる距離。呼ばれる距離。甘えていい距離」
俺は知ってる。
美鈴が誰にでもこうじゃないってこと。
「恵とか真希にも、ここまで近づかせないでしょ?」
「……」
黙った。
否定できない。
「無自覚なのが美鈴の悪い所だよ」
ため息混じりに言うと、美鈴は困ったように笑った。
「でも、五条先生が落ち着くなら……」
ああ、もう。
「ねえ、それ独占欲刺激するからやめて」
「え?」
本当に分かってない声。
俺はそのまま、美鈴の額に軽く額をぶつける。
「俺ね」
低く言う。
「美鈴が他のやつに同じ距離許したら、普通に嫌」
「……先生」
「教師とか関係なく」
視線を逸らさない。
「一人の男として」
沈黙。
美鈴は少し考えてから、ぽつり。
「……じゃあ」
「うん?」
「五条先生だけ、ってことで」
さらっと。
何でもないみたいに。
——はい、致命傷。
俺は笑った。
「それ、約束ね」
「約束?」
「うん」
美鈴の頭を軽く撫でる。
「俺のだから」
この子は、きっと分かってない。
自分がどれだけ、
無防備に人の心を掴んでるか。
でもまあ、いい。
分からないなら分からないままで。
——逃がす気は、ないから。
五条悟視点
——隠す気がない独占欲
正直に言うとさ。
俺は隠す気、最初からない。
教師として?
立場?
年齢差?
うんうん、分かる分かる。
でもそれ全部、「分かった上で」だからね。
廊下を歩きながら、隣の美鈴を見る。
相変わらず落ち着いた歩き方。
任務帰りだっていうのに、疲れた様子もない。
「今日さ、恵どうだった?」
軽い雑談みたいに振る。
「うん。飲み込み早いし、いい子だよ?
でも、もう少し私に遠慮しなくてもいいと思う。」
即答。
評価は甘くないけど、嘘もない。
……そういうとこが好きなんだよなぁ。
「へぇ。褒めるじゃん」
「事実ですもの」
当たり前みたいに言う。
ああ、もう。
この子は本当に、俺がどう見てるかとか、一切考えてない。
談話室に入って、ソファに座る。
美鈴は向かいじゃなくて、自然に隣。
ねえ、そこ普通に座る?
警戒心どこ行ったの?恵にもそれやってるの?
俺はわざと距離を詰める。
「今日さ」
肘が触れる。
「授業中、美鈴のこと贔屓しすぎって怒られちゃった」
「…先生が私を?」
首を傾げる。
本気で分かってない顔。
「私が上手くやったから、
先生は褒めてくれただけでしょう?」
——ほらね。
俺は笑う。
分からない、って顔。
ああ、かわいい。
「美鈴がいるとさ」
声を落とす。
「他のやつ、どうでもよくなる」
隠さない。
冗談にも逃がさない。
「五条先生?」
困ったように名前を呼ぶ。
でも離れない。
「それ、問題発言じゃない?」
「問題だよ?」
即答。
「でもさ」
軽く、でも確実に。
美鈴の肩に腕を回す。
逃げられない程度。
でも拒否されない距離。
「美鈴が許してる」
びくっとする。
「許してるって……」
「距離だよ」
そのまま。
「触れられる距離。呼ばれる距離。甘えていい距離」
俺は知ってる。
美鈴が誰にでもこうじゃないってこと。
「恵とか真希にも、ここまで近づかせないでしょ?」
「……」
黙った。
否定できない。
「無自覚なのが美鈴の悪い所だよ」
ため息混じりに言うと、美鈴は困ったように笑った。
「でも、五条先生が落ち着くなら……」
ああ、もう。
「ねえ、それ独占欲刺激するからやめて」
「え?」
本当に分かってない声。
俺はそのまま、美鈴の額に軽く額をぶつける。
「俺ね」
低く言う。
「美鈴が他のやつに同じ距離許したら、普通に嫌」
「……先生」
「教師とか関係なく」
視線を逸らさない。
「一人の男として」
沈黙。
美鈴は少し考えてから、ぽつり。
「……じゃあ」
「うん?」
「五条先生だけ、ってことで」
さらっと。
何でもないみたいに。
——はい、致命傷。
俺は笑った。
「それ、約束ね」
「約束?」
「うん」
美鈴の頭を軽く撫でる。
「俺のだから」
この子は、きっと分かってない。
自分がどれだけ、
無防備に人の心を掴んでるか。
でもまあ、いい。
分からないなら分からないままで。
——逃がす気は、ないから。
