眠る膝上、覚めぬ想い
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08-合同授業
屋外訓練場。
朝の空気はまだ少し冷たく、コンクリートの上でそれぞれがストレッチをしていた。
真希は肩を回しながら、何気ない調子で口を開く。
「そういや昨日の任務、どうだったんだ?」
その視線が伏黒へ向く。
「美鈴の術式、初めてガッツリ体感しただろ?」
伏黒はアキレス腱を伸ばす手を止めず、淡々と答える。
「……はい。
正直、想像してたより厄介でした」
「だろ?」
真希がにっと笑う。
「美鈴は緩急ある戦闘スタイルだし、
幻覚系だから最初は合わせるの苦労すんだ」
「うんうん」
パンダが大きくうなずく。
「攻撃してると思ったら、してない。
余裕そうに見えて、次の瞬間もう終わってる。
初見殺し感あるよな〜」
「しゃけ」
狗巻も同意するように短く声を出す。
その横で、虎杖は胡坐をかきながら伏黒を見る。
「伏黒、大丈夫だった?
話聞いてるだけでも頭使いそうじゃん」
「……まあ」
伏黒は少し言葉を選んでから続けた。
「俺の見ている現実と、美鈴先輩の見ている光景は
全くの別物でタイミングが難しい」
「あー、それそれ」
釘崎が納得したように指を鳴らす。
「美鈴先輩の戦い方って、見てる側の感覚狂うんだよね。
余裕ぶってるから余計に」
「余裕ぶってないよ」
少し離れたところで前屈をしていた美鈴が、のんびり顔を上げる。
「ただ、急ぐと転ぶから」
「理由それ!?」
釘崎が即座に突っ込む。
真希はくくっと笑いながら伏黒を見る。
「でも恵、生きて帰って来たなら上出来だろ。
一年にしちゃ十分だ」
「……ありがとうございます」
伏黒は短く答えるが、少しだけ表情が緩んでいる。
虎杖が明るい声で続けた。
「でもさ!
美鈴先輩と組めるの、正直うらやましいよな!」
「は?」
釘崎が即座に睨む。
「何それ、どういう意味で言ってんだ?」
「いや、そうじゃなくて!
なんかこう……安心感?」
「それは否定しない」
真希が即答する。
「美鈴がいると、何か大丈夫って気がするんだよな」
「?」
当の本人はよく分かっていない顔で、再びストレッチに戻った。
伏黒はその様子を見ながら、昨日の任務を思い返す。
——迫りくる呪霊。
——視界を狂わせる幻覚。
——そして、鮮やかに祓われた最後の一撃。
(……確かに)
あの任務は、今までの任務とは少し違っていた。
「よーし、準備運動終わり〜!」
遠くから五条の間延びした声が響く。
「じゃ、軽く手合わせね!
怪我しない程度に、全力でいこっか!」
その声に、全員が立ち上がる。
屋外訓練場。
朝の空気はまだ少し冷たく、コンクリートの上でそれぞれがストレッチをしていた。
真希は肩を回しながら、何気ない調子で口を開く。
「そういや昨日の任務、どうだったんだ?」
その視線が伏黒へ向く。
「美鈴の術式、初めてガッツリ体感しただろ?」
伏黒はアキレス腱を伸ばす手を止めず、淡々と答える。
「……はい。
正直、想像してたより厄介でした」
「だろ?」
真希がにっと笑う。
「美鈴は緩急ある戦闘スタイルだし、
幻覚系だから最初は合わせるの苦労すんだ」
「うんうん」
パンダが大きくうなずく。
「攻撃してると思ったら、してない。
余裕そうに見えて、次の瞬間もう終わってる。
初見殺し感あるよな〜」
「しゃけ」
狗巻も同意するように短く声を出す。
その横で、虎杖は胡坐をかきながら伏黒を見る。
「伏黒、大丈夫だった?
話聞いてるだけでも頭使いそうじゃん」
「……まあ」
伏黒は少し言葉を選んでから続けた。
「俺の見ている現実と、美鈴先輩の見ている光景は
全くの別物でタイミングが難しい」
「あー、それそれ」
釘崎が納得したように指を鳴らす。
「美鈴先輩の戦い方って、見てる側の感覚狂うんだよね。
余裕ぶってるから余計に」
「余裕ぶってないよ」
少し離れたところで前屈をしていた美鈴が、のんびり顔を上げる。
「ただ、急ぐと転ぶから」
「理由それ!?」
釘崎が即座に突っ込む。
真希はくくっと笑いながら伏黒を見る。
「でも恵、生きて帰って来たなら上出来だろ。
一年にしちゃ十分だ」
「……ありがとうございます」
伏黒は短く答えるが、少しだけ表情が緩んでいる。
虎杖が明るい声で続けた。
「でもさ!
美鈴先輩と組めるの、正直うらやましいよな!」
「は?」
釘崎が即座に睨む。
「何それ、どういう意味で言ってんだ?」
「いや、そうじゃなくて!
なんかこう……安心感?」
「それは否定しない」
真希が即答する。
「美鈴がいると、何か大丈夫って気がするんだよな」
「?」
当の本人はよく分かっていない顔で、再びストレッチに戻った。
伏黒はその様子を見ながら、昨日の任務を思い返す。
——迫りくる呪霊。
——視界を狂わせる幻覚。
——そして、鮮やかに祓われた最後の一撃。
(……確かに)
あの任務は、今までの任務とは少し違っていた。
「よーし、準備運動終わり〜!」
遠くから五条の間延びした声が響く。
「じゃ、軽く手合わせね!
怪我しない程度に、全力でいこっか!」
その声に、全員が立ち上がる。
