眠る膝上、覚めぬ想い
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22-感じた違和感
午後の自主訓練。
呪具の整備を終えたところで、
伏黒が一人、影の操作を繰り返していた。
「……」
集中している、というより——
少し動きが硬い。
「恵くん」
声をかけると、びくっと肩が揺れた。
「あ、はい」
振り向いた伏黒の表情は、いつもより険しい。
怒っているわけじゃない。
でも、どこか落ち着きがない。
「最近、調子どう?」
「……問題ありません」
即答。
でも目が合わない。
美鈴は首を傾げる。
「そっか、最近距離ある気がして」
「……そうですか」
「うん」
無自覚に、一歩近づく。
伏黒が、ほんの少しだけ後ろへ下がった。
その反応に、美鈴の方が驚く。
「ほら、私の事避けてる。
嫌いになった?」
伏黒の動きが止まる。
「違います」
声が、少し強くなる。
美鈴先輩が驚いた顔をする。
「……嫌いじゃないです」
むしろ逆だ。
口の中で、言葉が渦を巻く。
伏黒は拳を握る。
「何かあった?」
沈黙。
伏黒は拳を握り、ゆっくり息を吐いた。
「……いえ」
否定。
でも、苦しそうだ。
美鈴は考えてから、ふっと表情を緩める。
「無理に話さなくてもいいよ」
そう言って、微笑む。
「でも、困ってたら言ってね。
先輩だから」
その言葉に、
伏黒の胸が小さく軋む。
「……先輩」
「なあに?」
伏黒は一瞬、何かを言いかけて——
結局、首を振った。
「いえ。何でもないです」
その声は、少しだけ低かった。
美鈴はそれ以上踏み込まない。
ただ、変だなと思う。
(恵くん……)
理由は分からない。
でも、確かに。
今日の伏黒は、何か言いかけては押し黙っている。
その違和感だけが、静かに胸に残った。
午後の自主訓練。
呪具の整備を終えたところで、
伏黒が一人、影の操作を繰り返していた。
「……」
集中している、というより——
少し動きが硬い。
「恵くん」
声をかけると、びくっと肩が揺れた。
「あ、はい」
振り向いた伏黒の表情は、いつもより険しい。
怒っているわけじゃない。
でも、どこか落ち着きがない。
「最近、調子どう?」
「……問題ありません」
即答。
でも目が合わない。
美鈴は首を傾げる。
「そっか、最近距離ある気がして」
「……そうですか」
「うん」
無自覚に、一歩近づく。
伏黒が、ほんの少しだけ後ろへ下がった。
その反応に、美鈴の方が驚く。
「ほら、私の事避けてる。
嫌いになった?」
伏黒の動きが止まる。
「違います」
声が、少し強くなる。
美鈴先輩が驚いた顔をする。
「……嫌いじゃないです」
むしろ逆だ。
口の中で、言葉が渦を巻く。
伏黒は拳を握る。
「何かあった?」
沈黙。
伏黒は拳を握り、ゆっくり息を吐いた。
「……いえ」
否定。
でも、苦しそうだ。
美鈴は考えてから、ふっと表情を緩める。
「無理に話さなくてもいいよ」
そう言って、微笑む。
「でも、困ってたら言ってね。
先輩だから」
その言葉に、
伏黒の胸が小さく軋む。
「……先輩」
「なあに?」
伏黒は一瞬、何かを言いかけて——
結局、首を振った。
「いえ。何でもないです」
その声は、少しだけ低かった。
美鈴はそれ以上踏み込まない。
ただ、変だなと思う。
(恵くん……)
理由は分からない。
でも、確かに。
今日の伏黒は、何か言いかけては押し黙っている。
その違和感だけが、静かに胸に残った。
