眠る膝上、覚めぬ想い
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27-答え合わせ
唐突な告白の翌日。
授業前、美鈴はいつもと変わらない穏やかな笑みで、五条に話しかけてきた。
その自然すぎる態度に、五条は思わず面食らう。
――昨日のあれは、なかったこと扱い?
脈なしだったのかと、胸の奥がざわついた。
授業が終わり、並んで廊下を歩く二人。
「先生、今日は私が誘ってもいいですか?」
少し照れたように、それでもごく自然に距離を詰めてくる美鈴。
五条は反射的に「いいよ」と答えかけて――言葉を飲み込んだ。
(もし、ここで踏み込んで……振られたら)
一度浮かんだ恐怖が、思考を支配する。
咄嗟に口から出たのは、嘘だった。
「ごめ!今日どうしても仕事外せなくて」
断られる経験がほとんどない美鈴は、一瞬きょとんとした顔をする。
けれどすぐに、ふわりと柔らかく微笑んだ。
「……そうでしたか」
その様子を少し離れた場所から見ていた真希と虎杖が、顔を見合わせる。
「珍しいな」
「珍しいね」
こうして三日間。
任務や仕事が立て込み、美鈴と五条は顔を合わせないまま過ごすことになる。
遠征任務の最中、五条はふとした瞬間に寂しさを覚えた。
(……高専に帰ったら、美鈴に会いたい)
その思いが、夜になるほど強くなる。
任務から戻ったその夜。
五条は寮の、美鈴の部屋の前に立っていた。
控えめにノックする。
「は~い」
聞き慣れた、穏やかな声。
ドアが開き、五条の姿を見た美鈴は一瞬だけ驚いた表情を浮かべる。
だがすぐに、いつものように微笑んだ。
「こんばんは。任務、お疲れ様です」
その距離感は、傍から見ればまるで夫婦のようで。
「……入りますか?」
部屋の中へ視線を促され、五条は小さく笑う。
「ごめん。会いたくなっちゃって」
ベッドに腰掛ける五条の前で、美鈴はそっとしゃがみ、視線の高さを合わせる。
「この間のお返事、今してもいいですか?」
五条は内心で呻いた。
(今ここで振られたら、さすがに立ち直れない)
「ん~、今振られたらショックで立ち直れないかも」
九割本気の冗談に、美鈴は口元に手を当ててくすくす笑う。
そしてしばらくの沈黙の後で口を開いた。
「……五条美鈴。素敵な響きですね」
いたずらっぽく微笑むその表情に、五条の心臓が跳ねた。
「それって……」
言いかけた五条を遮るように、美鈴はベッドの隣に腰を下ろし、穏やかに告げる。
「先生。卒業したら、結婚しましょう」
五条は思わず頭を抱えた。
「やっば……今、可愛すぎて心臓止まったかと思った。
え、がちのやつ?」
美鈴は変わらない自然体で、微笑む。
「思えば私、先生のこと……一年生の頃から好きでした」
驚きと喜びが一気に押し寄せ、五条は声を上げる。
「――!? それで今まであんな感じだったの?
鈍すぎでしょ!」
二人の距離は、
こうしてようやく、はっきりと形を変えた。
唐突な告白の翌日。
授業前、美鈴はいつもと変わらない穏やかな笑みで、五条に話しかけてきた。
その自然すぎる態度に、五条は思わず面食らう。
――昨日のあれは、なかったこと扱い?
脈なしだったのかと、胸の奥がざわついた。
授業が終わり、並んで廊下を歩く二人。
「先生、今日は私が誘ってもいいですか?」
少し照れたように、それでもごく自然に距離を詰めてくる美鈴。
五条は反射的に「いいよ」と答えかけて――言葉を飲み込んだ。
(もし、ここで踏み込んで……振られたら)
一度浮かんだ恐怖が、思考を支配する。
咄嗟に口から出たのは、嘘だった。
「ごめ!今日どうしても仕事外せなくて」
断られる経験がほとんどない美鈴は、一瞬きょとんとした顔をする。
けれどすぐに、ふわりと柔らかく微笑んだ。
「……そうでしたか」
その様子を少し離れた場所から見ていた真希と虎杖が、顔を見合わせる。
「珍しいな」
「珍しいね」
こうして三日間。
任務や仕事が立て込み、美鈴と五条は顔を合わせないまま過ごすことになる。
遠征任務の最中、五条はふとした瞬間に寂しさを覚えた。
(……高専に帰ったら、美鈴に会いたい)
その思いが、夜になるほど強くなる。
任務から戻ったその夜。
五条は寮の、美鈴の部屋の前に立っていた。
控えめにノックする。
「は~い」
聞き慣れた、穏やかな声。
ドアが開き、五条の姿を見た美鈴は一瞬だけ驚いた表情を浮かべる。
だがすぐに、いつものように微笑んだ。
「こんばんは。任務、お疲れ様です」
その距離感は、傍から見ればまるで夫婦のようで。
「……入りますか?」
部屋の中へ視線を促され、五条は小さく笑う。
「ごめん。会いたくなっちゃって」
ベッドに腰掛ける五条の前で、美鈴はそっとしゃがみ、視線の高さを合わせる。
「この間のお返事、今してもいいですか?」
五条は内心で呻いた。
(今ここで振られたら、さすがに立ち直れない)
「ん~、今振られたらショックで立ち直れないかも」
九割本気の冗談に、美鈴は口元に手を当ててくすくす笑う。
そしてしばらくの沈黙の後で口を開いた。
「……五条美鈴。素敵な響きですね」
いたずらっぽく微笑むその表情に、五条の心臓が跳ねた。
「それって……」
言いかけた五条を遮るように、美鈴はベッドの隣に腰を下ろし、穏やかに告げる。
「先生。卒業したら、結婚しましょう」
五条は思わず頭を抱えた。
「やっば……今、可愛すぎて心臓止まったかと思った。
え、がちのやつ?」
美鈴は変わらない自然体で、微笑む。
「思えば私、先生のこと……一年生の頃から好きでした」
驚きと喜びが一気に押し寄せ、五条は声を上げる。
「――!? それで今まであんな感じだったの?
鈍すぎでしょ!」
二人の距離は、
こうしてようやく、はっきりと形を変えた。
