眠る膝上、覚めぬ想い
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14-発覚
夕食を終えて、高専へ戻る道。
五条は上機嫌のまま、相変わらず美鈴の隣を自然に歩いている。
門をくぐった、その時だった。
「――あっ」
聞き覚えのある声。
振り向くと、そこには一年生の二人。
虎杖悠仁と、釘崎野薔薇。
買い出し帰りらしく、袋を提げている。
一瞬の沈黙。
次の瞬間。
「え~~~~!?」
釘崎が、露骨に声を張り上げた。
「ちょっと待って!?
二人一緒じゃん!?」
虎杖も目を丸くする。
「え、先生と美鈴先輩!?
一緒に帰ってきたってことは……」
二人の視線が、ゆっくりと五条と美鈴を往復する。
「まさか……」
釘崎がニヤリと笑った。
「二人でご飯行ってたの!?」
「行ってたよ?」
間髪入れず、五条が答える。
悪びれる様子は一切ない。
虎杖が一拍遅れて、
「えっ、普通に!?」
「先生と先輩で!?」
「うん。普通に」
五条は肩をすくめる。
「仕事終わりに夕飯くらい、別にいいでしょ?」
「いやいやいや!」
釘崎がすかさずツッコむ。
「距離感どうなってんの!?
先生と生徒だよ!?」
美鈴はその横で、いつも通り穏やかに微笑んでいる。
「五条先生が奢ってくれたの」
それだけ。
それが、余計に火に油だった。
「奢り!?」
「しかも自然に受け取ってる!?」
虎杖が頭を抱える。
「俺、そんな先生見たことないんだけど……」
「でしょ~!?」
釘崎が頷きながら、じっと二人を見る。
「ねえ先生。
美鈴先輩だけ扱い違くない?」
五条は一瞬だけ考える素振りをして、
「うん、違うね」
即答。
「えっ」
虎杖と釘崎の声が重なる。
「だって美鈴は特別だし」
さらっと言う。
あまりにも自然すぎて、
一瞬、誰も言葉を失った。
「……え?」
釘崎が固まる。
虎杖は、状況が飲み込めずに瞬きを繰り返す。
美鈴はというと。
「もう、先生」
軽くたしなめるように言うだけで、
否定もしない。
五条は楽しそうに笑った。
「ほら、美鈴も否定しないし」
「そこが問題なのよ!」
釘崎が叫ぶ。
虎杖は少しだけ真面目な顔になって、美鈴を見る。
「……美鈴先輩、いいんですか?」
美鈴は少し考えてから、穏やかに答えた。
「うん。
五条先生といると、落ち着くから」
その一言で。
一年生二人は、完全に理解した。
――あ、これはもう。
「……あー」
虎杖が視線を逸らす。
「なるほどね……」
釘崎は深くため息をついた。
「はいはい、ごちそうさまです」
五条は満足そうに頷く。
「理解が早くて助かるよ」
「誰も祝ってません!」
そんなやり取りを背に、
夜の高専は静かに更けていく。
気づけば。
“五条悟が美鈴を特別扱いしている”
その事実は、もう隠しようもなかった。
そして――
それを一番自覚していないのは。
相変わらず、
鷲尾美鈴本人だけだった。
夕食を終えて、高専へ戻る道。
五条は上機嫌のまま、相変わらず美鈴の隣を自然に歩いている。
門をくぐった、その時だった。
「――あっ」
聞き覚えのある声。
振り向くと、そこには一年生の二人。
虎杖悠仁と、釘崎野薔薇。
買い出し帰りらしく、袋を提げている。
一瞬の沈黙。
次の瞬間。
「え~~~~!?」
釘崎が、露骨に声を張り上げた。
「ちょっと待って!?
二人一緒じゃん!?」
虎杖も目を丸くする。
「え、先生と美鈴先輩!?
一緒に帰ってきたってことは……」
二人の視線が、ゆっくりと五条と美鈴を往復する。
「まさか……」
釘崎がニヤリと笑った。
「二人でご飯行ってたの!?」
「行ってたよ?」
間髪入れず、五条が答える。
悪びれる様子は一切ない。
虎杖が一拍遅れて、
「えっ、普通に!?」
「先生と先輩で!?」
「うん。普通に」
五条は肩をすくめる。
「仕事終わりに夕飯くらい、別にいいでしょ?」
「いやいやいや!」
釘崎がすかさずツッコむ。
「距離感どうなってんの!?
先生と生徒だよ!?」
美鈴はその横で、いつも通り穏やかに微笑んでいる。
「五条先生が奢ってくれたの」
それだけ。
それが、余計に火に油だった。
「奢り!?」
「しかも自然に受け取ってる!?」
虎杖が頭を抱える。
「俺、そんな先生見たことないんだけど……」
「でしょ~!?」
釘崎が頷きながら、じっと二人を見る。
「ねえ先生。
美鈴先輩だけ扱い違くない?」
五条は一瞬だけ考える素振りをして、
「うん、違うね」
即答。
「えっ」
虎杖と釘崎の声が重なる。
「だって美鈴は特別だし」
さらっと言う。
あまりにも自然すぎて、
一瞬、誰も言葉を失った。
「……え?」
釘崎が固まる。
虎杖は、状況が飲み込めずに瞬きを繰り返す。
美鈴はというと。
「もう、先生」
軽くたしなめるように言うだけで、
否定もしない。
五条は楽しそうに笑った。
「ほら、美鈴も否定しないし」
「そこが問題なのよ!」
釘崎が叫ぶ。
虎杖は少しだけ真面目な顔になって、美鈴を見る。
「……美鈴先輩、いいんですか?」
美鈴は少し考えてから、穏やかに答えた。
「うん。
五条先生といると、落ち着くから」
その一言で。
一年生二人は、完全に理解した。
――あ、これはもう。
「……あー」
虎杖が視線を逸らす。
「なるほどね……」
釘崎は深くため息をついた。
「はいはい、ごちそうさまです」
五条は満足そうに頷く。
「理解が早くて助かるよ」
「誰も祝ってません!」
そんなやり取りを背に、
夜の高専は静かに更けていく。
気づけば。
“五条悟が美鈴を特別扱いしている”
その事実は、もう隠しようもなかった。
そして――
それを一番自覚していないのは。
相変わらず、
鷲尾美鈴本人だけだった。
