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ぷよ世界樹アルルはアルルーナやドリアードと関係があるかもしれない



「しぇーぞー、ぎゅー」
「どした」

アルルが抱きついてくるのは、稀によくある。本人曰く、

「ゆーわくしてるー」

…らしい。


「そうか」
とりあえず返事をする。

「ドキドキする?」
「そりゃあな」
可愛い妻に抱きつかれて喜ばない奴は居ない。
の、だが…


「じゃあぎゅーして?」
「ここじゃダメだろ」

所構わずはどうなんですかアルルさん。


〜〜〜

ぎゅーしてって言ったらダメって言われた。

「なんで?」
ボクのこと、好きでしょう?

「…いやほら、色々とな…」
時間のこと?場所のこと?人目のこと?

「んー…」
そんなの気にしなくていいのに。
夫婦なんだから当然でしょ?


「理性なんて、無くしていいのに」

あ、本音が漏れちゃった。


「…またそういうことを…」
「ぅ、ごめん…」

たまに、忘れちゃうんだ。
家族の皆が、当たり前のように普通に接してくれるから…

自分は、魔物で、ヒトとは違うってこと…

ヒトと一緒にいるなら、ヒトの常識とルールを考えなきゃいけないのに。

「…ごめん」
こんな時、彼との『違い』が浮き彫りになると…無性に寂しくなる…


〜〜〜

アルルは魔物だ。
だからなのか、欲望に忠実になる時がたまにある。

『人ならざるものの美しさ』で
「理性を捨てろ」と囁く。

…とても心臓に悪い。

呆れたように怒っては見たものの、寂しそうに謝る姿はやはり甘やかしたくなる。

あぁ、やっぱり駄目だ。


「…ほら、」

離れていく温もりを抱き寄せて、抱きしめて、

「これでいいんだろ?」
「…えへへ…」


嬉しそうにはにかむ彼女に、勝てる気がしない。






「負けたなぁ(理性持つかな)」

「勝った!(夜にもう1回『ゆーわく』しよ!)」



-end-


〜〜〜〜〜

「兄貴、このクエストなんだけど」

「ん?」

「商店からの依頼で、内容が多分終わってるやつだから確認だけで済むと思う」

「あぁ…」

「てことで、商店行ってくる」

「えっと…シグ、ちょっと待とうか」

「何?」

「お前…この状況に対して思うことは?」

「『膝抱っこいつものこと』。じゃ。」

「待て!待ってくれ!!とりあえず俺を殴ってくれ!頼む!!」

「え、何、マゾ?キモ」

「お前分かって言ってるよな?!!」

「姉様が望んでるんだからそのままで良いという見解は何も間違っていない筈だけど」

「そのま、そのまま?!」

「爆ぜろクソ兄貴。姉様、行ってきます」

「お姉ちゃん嬉しそうなの!たまには構ってあげてね、お兄ちゃん!いってきまーす!」

「行ってらっしゃーい♪」

「アミティ?!まて、アミティ!!」

「…真昼間の酒場なんだから、イチャつくのも程々にしなよ…」

「はっ!カーバンクル!もうこの際お前に頼むしか…」

「いいよ。

多段雷多段式エーテル+雷の連星術でいい?」


「…できたら盾殴りシールドスマイトでお願いします…」



ーおわれー

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