03.スクリプトキディ
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…ピー…チチチ…
「なあんで俺がガキのお守をしなくちゃならねーんだよ。しかも男子校なんて覗いても何もおもしろくねーわ!!」
ブツブツと文句を言う和泉と共に、佐奈は依頼人の通う学校の裏庭に潜伏していた。
『…いじめ相手確認の為ですし…相手が現れた時対処しやすいという配慮からでは…。』
「だいたい何でまたお前は俺に引っ付いた来てんだよ。ヒナはどーした!?」
『ヒナさんは写真の出所調査と書込の削除要請やってます…私だって手伝うって言ったんですけど…』
「いらない。絶対何の役にも立たない。」
『…って言われて…。』
「…役立たずを俺に押し付けてくんなあのインテリメガネ!!!!!」
『役立たず言わないで下さいいい!!!!!前だって結構役立ったじゃないですか~!!』
ー…ザザザッ
『!!』
佐奈と和泉が言い争っていると、二人が耳に付けたイヤホンから無線の盗聴器の音声が流れ始めた。
『学校…終わって帰るみたいですね。』
「…ったく小型カメラさえ壊れてなけりゃそれ渡してあとは事務所で証拠映像確認で済んだのによ~…こんなわざわざ証拠抑えに‥だるい…。」
『だまってこれ以上武蔵くんにやられてろっていうんですか!?ある程度証拠抑えたら彼の事助けますよ!!』
そう言うと佐奈は手元の携帯に目線を落とした。
佐奈の持っている携帯は盗聴器についているGPSの受信機になっており、
その動きに合わせて佐奈達も校門傍へと移動し、武蔵の様子を観察した。
ー…ガヤガヤ…
「あ…梨花ちゃん…。」
「…。」
「待って…梨花ちゃん!!」
(あの子が…武蔵君の彼女…。)
偶然帰り道で遭遇した彼女に無視され、武蔵は一人たたずんだ。
その様子を陰ながら心配そうに佐奈が見ていると、ガラの悪そうな少年達が武蔵の周囲に集まってきた。
「「むーさし!!」」
「…!!」
「何もう帰んの?一緒に飯でも食いに行こうぜ~お前のおごりでさ。」
「…。」
「おいおい無視かよ~…まあいいや、小次郎がゲーセンで呼んでんだ。ちょっと一緒来いや。」
『…あ、あれ?何か武蔵君連れてかれちゃったみたいですよ!!早く行きましょう和泉さん!!…和泉さん?』
「くくくくく…ちょ…いじめてる相手小次郎てwwwww巌流島かよ……くくくく…(←爆笑中)」
『何一人でツボにハマってるんですか!!笑い転げてる場合じゃないですって和泉さん!!和泉さーん!!』
..........................
ー…ドンッ
「よお武蔵お疲れ~!!待ってたよ~!!」
「小次郎…。」
武蔵が連れて行かれた裏路地のゲームセンターは、いつもガラの悪い中高生達の溜まり場となっていた。
小次郎と呼ばれる少年は、ゲームセンター奥でスロット台に座りながら、笑顔で武蔵に手を振った。
「お金貸してよ、俺持ってきてなくってさ。」
「僕だって…持ってないよ…お金…。」
武蔵が震える声で答えると小次郎はニコッと笑った。
「つまんないなあ~じゃあ服脱いで証明してよ、お金もってませーんって踊りながら!!そしたら許してやる!!」
「小次郎それマジ笑えるわ!!」
「ははは!!よかったじゃん!!裸踊りでいいなんてラッキーじゃーん武蔵ぃ♪」
煽り立てる周りの中心で武蔵が俯きためらっていると、小次郎がゆっくり武蔵に近づいた。
「早くやらないと…今度はお前の彼女の写真、売春掲示板に載せちゃうぞ?」
「………!!!!!」
小次郎の言葉に武蔵は震える手でシャツを脱ぎ捨て、ズボンのベルトに手をかけた。
「ほら下も早く脱げ~!!モタモタしてると~…」
ー…バチッ!!!!!!
「…っああああああああああ!!!!」
「ほら~痛い思いすることになっちゃうよ~?」
小次郎の手には小型のスタンガンが構えられ、痛がる武蔵を笑いながら見下ろした。
「早くしないからでしょ、てかもうコレもだいぶ慣れちゃったかな~?もちょっとボルト強いのでもいいのかもね。」
「…待っ…!!!!!」
ー…バチバチバチバチッツ!!!!!!