第二話 この時代
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
―…ガヤガヤ…
それから、なにか思い出すかもという総助の提案で、
桜は総助と一に連れられ江戸の町を案内してもらっていた。
『わぁ…賑やかな町…!!』
「京の町は日本有数の繁華街ですからね。」
「いや~相変わらずべっぴんさんが多いよなぁ♪お!!いい女!!」
『…。』
冷めた目で見つめる桜のおでこを一はピンと弾いた。
「なんだよ、焼きもちやくなって♪」
『や…焼いてませんっ!!』
そう言うと、焦る桜をよそに一はケタケタっと笑った。
「一さん、一さん。」
突然後ろから声が聞こえ振りかえると、とても綺麗な女の人が立っていた。
「お、琴葉か。」
「もう、最近めっきり来てくれませんで…お待ちしておりましたのに。」
「そうか、また近いうちに寄るからそう言うな。」
「約束ですえ?」
そう言って女の人はニッコリ笑うと、桜と総助にペコリと頭を下げ去って行った。
『…彼女さんですか?』
「馴染みの店の女だよ。また焼きもちか?お前も忙しいなぁ。」
『だから違います!!』
モヤモヤする気持ちを抑えて、桜は一から離れた。
(なんだろ…この気持ち…胸が痛い…。)
「桜さん、これ。」
『?』
モヤモヤしながら浮かない顔をした桜の目の前に、突然綺麗な色の着物が差し出された。
『へ…?総助さん…これは?』
「桜さんに似合うと思って。今の服は…西洋の服ですよね?」
##IMGR534##
(そうだった!!私、"洋服"のままだった!!)
『あ…ありがとうございます!!でも私…お金…!!』
「そんなこと気にしなくていいですよ。後で着てみて下さいね?」
『…はいっ…!!ありがとうございます…!!』
こういう事にあまり慣れていないようで、照れながら総助はニコッと笑った。