【続サクラ花火 最終話】優しい手
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初めて君に会ったのはもう数百年も前のこと
変った身なりで、今にも消えてしまいそうな悲しい目をしていた。
![image](http://id42.fm-p.jp/data/242/ruruyuno/pri/142.jpg)
でも一緒にいるうちに、優しくて一生懸命な君に、俺達二人はすぐに惹かれていった。
![image](http://id42.fm-p.jp/data/242/ruruyuno/pri/143.jpg)
でも、それと同時に君が一に惹かれていくのも、ずっとどこかで気付いてた。
だから俺は舞台から降りたのに、神様はそれでも納得いかなかったらしい。
勝ち目なんてないのに、わざわざ俺の記憶まで戻して。
思い出も経験も、痛みも悲しみもが二倍になって、
いつまでも未練がましい俺にとどめを差すためなんだろうか。
「神様も…臆病者には手厳しいよなぁ。」
見慣れた故郷とは違い、人がせわしなく行き交う街を見て、
かつて、京の都の賑やかさに目を奪われた自分を重ね合わせると、
侑は車椅子を転がしながら一人屋上を後にした。