【続サクラ花火 其ノ十四】守るための戦
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ー…カア…カア…
「高砂のお兄ちゃん!!」
「千代、どした?」
照れ臭そうに一に近づく千代は、ニッコリ笑うと一に手に持っていたものを差し出した。
「チビを助けてくれたお礼!!」
「…なんだこれ?」
千代が差し出したのは綺麗なオレンジの紅花で作った花冠だった。
「お母ちゃんが教えてくれたの!!紅花の花冠は幸せを連れてくるんだって!!だから高砂のお兄ちゃんの大切な人にあげて?」
「千代…ありがとな。ありがたく貰っとくよ。」
一はニッと笑い千代の頭を撫で、千代から花冠を受け取った。
「お~いいですね~高砂隊長誰にあげるんスか~??」
「ん~…?これくれた奴。」
一はそう言うと、腕に付けていたお守りを見せた。
「そのお守り恋人から貰ったやつだったんですか~!!いいですね~!!」
「恋人…まあそうだな…揃いでつけてるわけだしそういう感じだな…!!」(←嬉しそう)
「…あれ?才原さんも同じようなの腕に付けてたような……」
―…がしっ…メキメキメキ…
「あいつは"ついで"に貰っただけだ!!!!!俺がメインだ俺・が・っっ!!!!」
「痛い痛い痛い痛いですってええええ!!分かりました!!はい!!分かりましたっ!!」
「あはははは…!!」
失いたくない人が出来たとき、
人は強くも優しくもなれるんだって
俺はお前に出逢って教えて貰ったんだ。
「ああ…早く会いてえなぁ…。」
一は空に向かって呟くと皆と別れ、家への帰り路を急いだのだった。
...........................
『…高砂さん!!』
「…ただいま。」
守るための戦 -END-