第二十六話 告白
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
時は亥の刻
静かな部屋に二人の吐息だけが混じる中、
一と桜は体を重ねた。
![image](http://id54.fm-p.jp/data/369/ruru04251117/pri/382.jpg)
初めて触れた一の体は熱のせいなのかとても温かくて、
一の桜を見つめる瞳も、触れる手も、とてもとても優しかった。
『……っ…高…砂さ…』
「……一って呼べよ…桜…。」
一は悪戯っぽく笑いながら桜の耳元で言った。
「はーやーく。」
『…え…えっ…と………い…い…一…さん』
「聞こえねぇぞ~。ちゃんと言わねぇと◯◯を×××して△△するからな~。」
そう言うと、一は桜の首筋に唇を這わせた。
『や…待っ…えと…一…さん…。』
「"さん"いらね。」
『…い…いち…。』
桜が顔を真っ赤にして一の名前を呼ぶと、一は嬉しそうに笑った。
「よく出来ました~♪じゃあ、ご褒美にすっごいことしてやるからな♪」
『…なっ…なな……!!??』
真っ赤になって慌てふためく桜を見て、一は桜を抱き締めた。
「あーもう…可愛いなぁ…。もっと体が楽に動けばもっと楽しませてやれるのに…。」
『…じゅ…十分ですっっっ!!』
![image](http://id54.fm-p.jp/data/369/ruru04251117/pri/384.jpg)
「あははは!!そーかぁ?」
![image](http://id54.fm-p.jp/data/369/ruru04251117/pri/383.jpg)
二人はこうして一晩中一緒に過ごした。
そして桜が眠りから覚めて気がついた時には、一の腕の中で朝を迎えていた。
........................
―…チチチ
『えっ…!?た…高砂さん!!もう朝ですよ…!!』
びっくりして飛び起きた桜が着物を着ようと手を伸ばすと
まだ眠たそうな一が、着物を遠くに放り投げ、桜を布団の中に引きずり戻した。
『た…高砂さん~!?』
「どうせ俺らしかいねーんだからゆっくりでいーの。だいたいまた"高砂さん"に戻ってるし。」
『だってまだ…慣れなくて…やっ…!!』
一はふてくされた様に桜の胸に顔を埋めると、そのまま桜の胸に口付けた。
「…そんな声出すからまたやりたくなっちゃったじゃねーか。」
『かっ…体に障りますっ!!薬だって飲まなくちゃいけないんですからっ!!』
「桜とこうしてるのが一番の薬になんのに…。」
そう言って一は桜をじーっと見つめた。
『高砂さ…』
「一さ~ん!!桜さ~ん!!おはようございますッス~!!!!お邪魔しま~っす♪」
『!!!???』
その瞬間、玄関から響いたのは小忠太の声だった。
突然のことに桜はガバリと起き上がり、さあっと血の気が引いた顔で落ちていた着物を手繰り寄せた。
『だっ…き…き…着物っ!!着なきゃ!!髪も…!!』
焦って着物を着る桜だったが、一は着流しをゆるーく着て部屋を出た。
「…あの空気読めてないバカ黙らせてくる……。」
『たっ…高砂さん!??』
「後でまた続きしような、桜♪」
『…!!』
そう言って一が部屋を出た後、何かが壊れる音と共に
小忠太の声がしなくなったのは
言うまでもなかった……。
![image](http://id54.fm-p.jp/data/369/ruru04251117/pri/385.jpg)
【第二十六話】告白 -END-