02.夢のある浮気調査
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「おい!何なんだよお前と組むのはヒナだろ!!俺はゲームの続きが…」
『ヒナさんに職務放棄されました一人じゃ無理です助けてください!!後でプリンおごらせて頂きますので!!』
「……約束だからな。」
「あの…。」
ブツブツと小声で言い争う二人に依頼人の女性が申し訳なさそうに声をかけた。
『も…申し訳ありません!!本日の依頼というのは…?』
「夫の浮気調査を…お願いしたいのです。」
『!!』
依頼人の女性は清楚でおとなしそうで、あまり探偵事務所とは縁の無さそうなタイプだった。
それ故佐奈は孝之助の言葉が頭をよぎりながらも違和感を覚えていた。
『何か気になる事があったんですか?』
心配そうに尋ねる佐奈に、依頼人はギュッと唇を噛み締めた。
「もうすぐ結婚記念日なんです…毎年色々出掛けたりしていたのに今年はその事を聞くとよそよそしくて…それに…旦那が女の人と会っているのを見たっていう話を聞いて…私…。」
『川崎さん…。』
「私に至らない所があるなら直したい…別れたくないんです…!!でも…その話だけが気になってたまらなくて…お恥ずかしい事に旦那に聞く勇気はなくここにお願いしたまでです…。」
今にも泣き出しそうな依頼人の手を取ると、佐奈はニコッと笑って答えた。
『川崎さん!!こんなに好きでいてくれる奥様を置いて浮気だなんて…きっと何かの間違いです!あんまり思い詰めないで下さい!!』
「おい、佐奈…」
「ありがとうございます!!…ありがとうございます…!!!!!」
.........................
ー…バタン
「あ~あ、どーすんだよあんな期待させて。十中八九浮気だぞ、ありゃ。」
依頼人の帰った応接室から出てきた和泉は、呆れたように言った。
『そんなことありません!あんなに奥様が愛してる旦那様です!!ぜーったいに浮気じゃありませんって!!』
「これだからサンタ信者は…なら浮気だったとしてもちゃんと説明しろよ~。」
『う……わかりました。』
「じゃあとりあえずプリンおごって!!じゃあおっさん、張り込みと聞き込み行ってきまーす!!」
ー…バタン
「あれ?なんで佐奈、和泉とやってんだ?」
「さあ、ヒナに断られたんじゃないですか?」
事務所に残った九条と孝之助の年長組は、将棋を打ちながらお茶を飲んでいた。
「はあ…うまくいかんなあ…。え…これ詰んでね?」
「…相変わらず弱いですね、孝之助さん。」
「…うまくいかんなぁ…。」