23.バベル
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ー…コンコン
「ヒナ、入るぞ?」
ヒナの部屋に向かった孝之助は、ノックをしても応答のないヒナを不審に思い、部屋をそっと覗いた。
だが中には人の気配はなくヒナの姿も見当たらなかった。
(いない。あいつどこ行ったんだ……ん?)
孝之助がキョロキョロと部屋を見渡していると、ヒナの部屋ではなく更に奥の資料室から人の話し声が聞こえていた。
孝之助は不思議に思いながらも資料室のドアにそっと近づいた。
(誰かと電話してるのか?英語…ってことは……。)
「…… ………!!!! ……!!」
(俺の英語力で聞き取れるかな…)
ヒナが英語で喋っている所を聞くに電話をかけている相手は明白だった。
孝之助が拙いリスニング力で必死にヒナの英語を聞き取っていると、ヒナの口からは予想外の言葉が飛び出した。
「答えて下さい…!!」
「…?」
「どうして"バベル"が日本にあるんですか…!?答えて下さい…ノアさん………!!!!!!」

「…!!」

"バベル"のことについてどうやら知っていたにも関わらず言わなかったヒナ。
そしてその全てを知っているらしい組織。
ゆっくりと大きく回り始めた運命の歯車は
知らず知らずに事務所すらも巻き込んで回り始めていた。
だが、この頃にはまだ、孝之助さえその事実の大きさに…気付いてはいなかったのだ。
ー…カツ…カツ…カツ…

「すみませーん、誰かいらっしゃいますか~?」
【23】バベル -END-
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