03.スクリプトキディ
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ー…カタカタカタカタカタ…
「え…!?…な…何これ…なんでこの写真が…?」
「……バレないとでも思ったの…?ヒドイ…信じらんない…。」
「待って梨花ちゃん!!僕じゃない!!僕がやったんじゃない!!!!」
「あんたなんか…大っ嫌い!!」
「待って梨花ちゃ…!!!!!!」
ー…プツッ……プー…プー…
ー…カタカタカタカタカタ…
「…ひゃははは…ざ・ま・あ・み・ろ…!!」
............................
ー…ピーチチチ…
『おはようございます~!!』
「お~おはよ~。」
「おはようございます、佐奈さん。」
佐奈はいつものように事務所の皆に挨拶をすると、勢いよくヒナの部屋のドアを開けた。
『おはようございます!ヒナさん!!』
「…。」
『おーはーよーうーごーざーい』
「…おはよう。」
面倒くさそうに挨拶を返すヒナに満足そうに笑うと、佐奈は自分のデスクへと戻った。
「よ~佐奈!!ヒナの扱いにも慣れてきたよーじゃないか~何より何より。」
『孝之助さん…扱いって先輩ですから…ヒナさん。』
「でもヒナが挨拶するようになるなんて本当凄いですよ佐奈さん。」
『ものすごーく渋々挨拶してもらってるだけですけどね…。』
佐奈と孝之助達がいつものように談笑していると、突如入口の扉が勢いよく開いた。
ー…バンッ!!!!!!!
「?」
「なんだ?まだ営業時間外なんだが…」
「ハア…ハア……」
開いた扉の先に立っていたのは、息を切らした高校生くらいの少年だった。
孝之助が不思議そうに彼に近づくと、少年は血走った目で孝之助を見上げた。
「…お金払えば…何だってやってくれるんでしょ……?助けて…!!」
少年は息を荒げながら一言そう言うと、持っていたお札をばらまきそのままその場に倒れ込んだ。
そのなにやらただならぬ様子に佐奈が駆け寄ると、和泉は倒れた少年の腕をじっと見た。
「おいおい…何だってんだよ少年。冴嶋組か?」
「こいつスタンガンの痕めっちゃついてるし、違うんじゃね?」
『ふ…二人とも何呑気にしてるんですか!!ちょっと君…大丈夫…!?』
のんびり静観する孝之助らをよそに、佐奈は少年を支えると事務所の奥のソファーへと連れて行った。
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